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紅葉 といえば京都だけじゃなく奈良も美しい

ちはやぶる龍田川

アニメにもなっている漫画、「ちはやふる」のファンと言う方も多いと思います。
百人一首の競技かるたに情熱を燃やす主人公、千早の物語ですが、タイトルになった歌が
在原業平の
ちはやぶる 神代も聞かず龍田川かられなゐに 水くくるとは
という一首。
主人公の名前にもなっていますよね。
この歌が得意札という方もいらっしゃるのでは?

「龍田川」の水面に落ちた紅葉の美しさを、まるでくくり染めの布のようだ、と表現しているのですね。
紅葉の美しさを布に例えるなんて、情景が目に浮かぶようです。

王城の地、奈良

さて、その龍田川、どこにあるのでしょう。
業平は平安時代の雅男ですし、この歌が作られているのも平安時代ですから、京都かと思いきや、奈良にあるのです。

奈良は平安京に都が移る前の王城の地、平城京があった所。
日本最古の和歌集「万葉集」をはぐくんだ土地です。
当然、春夏秋冬の風物が描かれている訳ですよね。

しかしながら、関西の古都、と言えばどうしても千年の都、京都の陰に隠れてしまい
奈良は中々、思い出してもらえない。
関西人でも、「奈良なんて行く所思いつかへん」なんてことを平気で言ってのけるのを聞いて
愕然とすることがありますから。

同じく百人一首の
嵐吹く三室の山の紅葉葉は龍田の川の錦なりけり
と、龍田川と共に三室山も紅葉の名所です。

おおらかで、のびやかで

京都のお寺は時代が進むにつれて凝縮された文化となっていくせいでしょうか、どんどん小さく
コンパクトになった、余計なものがそぎ落とされた美しさになっていくものが多く見られます。
片や奈良の寺社は、大陸文化が残っている頃の建築が多く、伽藍は大きく、おおらかでのび
やかさを感じます。

そんな地を舞台にした奈良の紅葉の美しさ、感じてみませんか?
奈良を撮り続けた写真家、入江泰吉の写真など見て下さい。息をのむ美しさです。

龍田川を擬人化して「龍田姫」と呼びますが、この姫が織る布が紅葉の景色と言われて
います。

おおらかでやさしい奈良を旅して、古代人の息遣い、感じてみてはどうでしょうか。

 

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