剣道を習っている方は、どういった心構えで稽古に取り組んでいますか?
声を出すのに精一杯で考えた事が無いという方や、ある考えを持って取り組んでいるという方、いろいろな方がいらっしゃるだろうと思います。練習に取り組む時に心構えを頭に入れておくことで、心の鍛錬にもなります。また、剣道では試験の時の問題にもなってるみたいですね。
剣道の理念
・剣道は 剣の理法による 人間形成の道である。
解説
剣道は武道であり、礼節を重んじます。礼をちゃんとわきまえてる人というのは人間ができた人、とも言えますね。
日々の鍛錬で心を鍛える、この理念の奥底にあるのは礼の心です。
剣道を通して人間を作るのですが、大切なのは剣道に対してどう取り組んでゆくかが、人間を形成する上で大事になってくるという事です。
心構え
人間は完璧ではありません。隙をさらす事だって多々あります。
剣道は一瞬の隙を逃さず打ち込む武道なので、隙をつかれて一本とられる、負けるという事も多々出てきます。
しかし隙をとられたという事は、自身の欠点が浮き彫りになり、かつその欠点を相手に教えてもらったことになるので、教えてもらったら教えてくれた人に感謝するという事です。
謙虚に反省し、その欠点をなくしてゆく、これは修行です。勝ち負けだけにこだわるのではなく、そこに何か意味があり、そこから何かを学んでいくことこそ、人間形成の道につながっているということです。
最後に
稽古に取り組む際には自分自身の長所を伸ばすことも大事ですが、短所を矯正することも大事ですね。
学生の剣道は勝ち負けが重視される世界ですが、社会人になると勝ち負けからある程度距離を置いた世界になるようです。稽古の際は稽古にどう取り組むか、創意工夫を怠らず、謙虚に取り組んでいけば良いのでしょうね。