硬式と軟式の違い
一般にテニスと呼ばれているものは硬式テニスを指します。日本人では錦織圭選手が有名ですね。
一方、軟式テニスは日本が発祥の地で、大きな違いはボールの質にあります。硬式テニスは毛羽だった黄色いゴムボールで、硬くて反発力が高いのが特徴です。軟式テニスはスベスベの白い薄いゴムボールであまり弾みません。思いっきり打ってもアウトしにくい特徴があります。
またネットも硬式テニスにはあるセンターストラップがないので、コートの端部もセンターも同じ高さに張ってあるところも違いの一つです。
ポイントの数え方
硬式テニスと軟式テニスではポイントの数え方が違います。
硬式では、15-0(フィフティーン-ラブ)、30(サーティーン)、40(フォーティーン)とポイントをコールしますが、軟式では1-0(ワン-ゼロ)、2(ツー)、3(スリー)とコールします。ポイントの数え方は、軟式のほうがシンプルです。
硬式では相手に2ゲーム以上の差をつけて6ゲーム先取することを1セットと呼びますが、軟式にはセットという概念がありません。
軟式では5ゲーム、7ゲーム、9ゲームマッチで戦い、過半数のゲームを取った側の勝ちとなります。
ただしフルゲーム(5ゲームマッチなら2-2、7ゲームは3-3、9ゲームは4-4)となった場合、最後のゲームは7ポイント先取になります。
その他の用語
テニスはボールが2回バウンドした時点で失点になりますが、このときのコールは硬式では「ノットアップ」、軟式では「ツーバウンド」と言います。
ネットを越える前に打ち返す違反は硬式では「オーバー・ザ・ネット」軟式では「ネット・オーバー」、インプレー中にネットに触れる違反は硬式では「タッチ・ザ・ネット」軟式では「ネット・タッチ」と言います。
用語ではありませんが、軟式のダブルスの試合では、サーバーが2ポイントごとに交代します。わたしが中学の頃にはなかったルールでちょっとびっくりしました。
同じテニスという競技でも、硬式と軟式ではルールや用語は大きく違うようです。