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屋形船の歴史を知っておこう【スピーチで使えるネタとまめ知識】

屋形船の歴史

江戸時代、太平の世を謳歌するように花見や花火、月見シーズンに船遊びが盛んに行われるようになりました。有力大名や大商人は自前の船で、庶民も船宿や料亭が所有する船で料理やお酒、俳句に歌に踊りにと私たち現代人と同じように船遊びを楽しみました。特に高温多湿の日本の夏には涼しい川風に当たっての遊興三昧は人気を博したようで、その様子は当時の浮世絵にも数多く描かれています。

江戸の都は水上都市だった

江戸の隅田川、京都の桂川、鴨川、大阪の淀川、岐阜の長良川と各地に屋形船文化は伝搬して行きましたが江戸の都は実は水上交通が盛んで、屋形船の発展は河岸や堀が整備されていた事を物語ります。

出る杭は打たれる?

寛文、延宝年間(1661~1681)に最盛期を迎え、船も大型化し絢爛豪華さを競い合いましたが天和2年(1682)にその行き過ぎに業を煮やした幕府によって大船建造の禁令が出され、それ以降豪華船は衰退していきました。

近代に入って

明治・大正・昭和と粋で風流な船遊びは引き継がれましたが太平洋戦争では優雅に遊んでいられるわけもなく、戦後の高度成長期には河川の汚染、殺風景なコンクリート護岸では風流のかけらもなくしばらく姿を消していました。
バブル経済時代(1980年代)が到来すると贅沢な遊びとして再び脚光を浴び、環境も改善された事で粋な遊びとして今に至っています。

屋形船の歴史はもっと古い?

実は船遊びは奈良時代にまで遡る事ができ、万葉集にもその様が詠まれています。
平安時代にも川や池に船を浮かべ遊興を楽しんだとの記録があり、平泉の毛越寺(もうつうじ)の池泉には復元されたきらびやかな船が浮かんでいるのを見る事ができます。

古来より続く日本人の粋で優雅な船遊び、これからも末永く楽しみたいものですね。

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