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ラグビーは、相手のインゴールにトライをすることが第一の目的です。
その為に、敵陣深く入ることを目指し、守る方はそうはさせじと必死のディフェンスを試みる。
観ている側からすれば、一番スリリングで面白いのがゴールラインでの攻防です。
キャリーバックは、そんなゴールライン際の攻防における、防御側の苦肉の策です。

キャリーバックとは

守っている側が、自陣のインゴールに自ら持ち込んだり蹴り込んだりしたボールをグラウンディング(※1)することです。
ゴールラインから、グラウンディングした地点の延長線上5メートルの地点で相手ボールスクラムで試合再開となります。
グラウンディングできずにデッドボールライン(※2)からボールが出てしまった場合も、ゴールラインからボールが出た地点の延長線上5メートルの地点で相手ボールスクラムとなります。
またタッチインゴールライン(※3)からボールが出た場合は、出た側のタッチラインから内側5メートル、ゴールラインから5メートルの地点で相手ボールスクラムとなります。

キャリーバックの具体例

Aチームの自陣深くで、Bチームに攻め込まれるも何とかAチームのマイボールにはしたが、タッチキック(※4)などで逃げたりする余裕がない場合に、Aチームが自ら自陣のインゴールに入りグラウンディングする。やむを得ず取る避難策ですが、ゴールラインから5メートル地点からの相手ボールスクラムになってしまうのでBチームに有利になり、依然としてピンチは続いてしまいます。
勿論、緊急避難で自陣インゴールにボールを蹴り込んだとしても、相手に先にグラウンディングされてしまえばトライとなってしまいます。

ラグビーは陣地獲りのゲームです。攻めている方は長く敵陣で戦いたいですし、守る方は一刻も早く地域を挽回して危機を逃れて自陣から敵陣に入りたい。このせめぎ合いがラグビーの醍醐味の一つです。

※1)グラウンディング:選手がボールを持って、インゴール内の地面につけること。またはインゴール内にあるボールを手や腕、首から腰までの上半身でボールを地面に押さえること。
※2)デッドボールライン:ゴールラインの10~22メートル後方にある、ゴールラインと並行に引かれたライン。ここを越えるとボールデッドとなる。
※3)タッチインゴールライン:タッチラインの延長で、ゴールラインとデッドボールラインに挟まれたライン
※4)タッチキック:ボールをタッチラインの外に出すことを目的にしたキック

https://www.youtube.com/watch?v=iMr1OJWnBls

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