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テニスの世界ランキングを決めてるポイントって?

錦織選手が現在7位にランクインしているテニスの世界ランキングですが、これはあるポイントによって順位がつけられています。テニス世界ランキングのポイントとは一体どのようにして設定されているのでしょうか。

テニスの世界ランキングを決めてるポイントって?

世界ランキング=ATPランキング

テニスの世界ランキングとは通常はATPランキングのことを指し、ATP(Association of Tennis)の定めたランキングとなっています。ではこのATPランキングとは一体どのようなものなのでしょうか?

ATPランキングとはどのようなものか

ATPランキングとは、約1年分となる過去52週間に出場したテニス大会のうち、ポイントの高かった成績の良かった上位18大会のポイント合計でランキングを決定しています。53週前のポイントは常に消えていってしまうので、ポイントを維持したり、更に獲得して順位をあげようとする場合は、消えてしまったポイントよりも高いポイントを獲得する必要があります。

ATPランキングの例

例えば前年の全豪オープンで準優勝して1200ポイントを獲得した選手が、現在5000ポイントを持っていたとします。その選手の努力が実り、その年の結果が優勝であった場合は、消失した1200ポイントの代わりに優勝分のポイントである2000ポイントが加算されるため、ATPランキングでは800ポイント分順位があがることになります。逆に、その年の結果が不調に終わり、ベスト8で終わってしまった場合は360ポイントしか獲得出来ないため、840ポイント分順位が下がることになりますね。

ポイントが低くてもランキング対象のもの

また、ポイントが低くても18大会のうちカウントされる大会があります。まず一つ目は、グランドスラムの大会で、これには全豪オープン、全米オープン、全英オープン、全仏オープンの4大会のことをいいます。もうひとつはMasters 1000の大会です。これら2つの大会の本戦に出場した場合は、必ずポイントとしてカウントされることになります。また、後で説明しますが、ランキングの上位の選手は出場義務がある大会が定められており、それに欠席した場合は0ポイントが必ず計上されてしまいます。

ランキング上位選手の出席義務

前年のシーズン終了後の時点で、ランキングがトップ30の選手には必ず出場しなければならない出場義務のある大会があります。まずひとつは、先ほど紹介したグランドスラムの4大大会です。全豪・全米・全英・全仏オープン全てに出場義務が課せられます。また、こちらも先ほど名前をあげましたが、Masters 1000の大会の9大会のうち、モンテカルロを除く8大会にもまた出場義務があります。そしてATP Worlsd Tour 500という大会のうちの4大会、その内1大会はUSオープン後の大会に出場する必要があります。これらのテニス大会に出場しなかった場合は自動的に0ポイントが計上されてしまいます。

ツアーファイナルズは別枠で加算

年末のATPのツアーファイナルズに出場した8選手については、そこでの獲得ポイントが19番目の大会として加算されます。他の選手が18大会のポイントに制限されているなか、19個目のポイントがもらえるので、上位8選手だけの特別ボーナスです。前回と前々回のファイナルズには日本人選手である錦織選手が出場していましたね。当然彼にも試合結果に応じたポイントが加算されています。

ポイントは大会のランク毎に分かれている

獲得できるポイントは、大会のランク毎にきまっており、出場がもっとも難しいとされるグランドスラムの大会での優勝は2000ポイント、9大大会であるMasters 1000で優勝すると1000ポイント、World Tour 500での優勝は500ポイント、World Tours Finalの優勝者には1500ポイントが与えられます。そして、優勝でなくても、各大会ごとの勝ち進んだ結果に応じてポイントが支給されるようになっています。

ポイントが消失する難しさ

ここまで読んでいて分かるかと思いますが、ATPランキング上位というのは維持するだけでも非常に難しいルールであることがわかりますね。日本人では錦織選手のみが現在上位陣に食い込んでいますから、さらなる躍進を期待しましょう。

ポイントを理解すること

いかがでしたか。ポイントについて理解することで、「あんなに強い選手がどうしてこのランキングなんだろう?」などといった疑問も解決するのではないでしょうか。

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