ここ数年、日本でも多くの日本人プレーヤーの活躍で、ブームの再来が来ていますね。テレビでテニスを観る機会も増えていると思います。日本人選手の次の対戦相手は誰だろう?と気になったりするときがあると思います。そんな時には、テニスのドロー表を見ることになります。
テニスのドロー表を見ると時々、アルファベットの略語が出てくることがあります。これらの略語には意味があるのですが、その中でも「WO」について詳しく解説いていきます。
WOの意味
WOは「Walk Over(ウォークオーバー)」の略語となります。WOは、不戦勝や失格を表す略語となり、主にテニスのドロー表に使われる用語です。WOの細かな規定は「遅刻による失格」「出場辞退による棄権」となり、主に当日に起きた事態に対して使われる用語です。もちろん不戦勝となるので、対戦相手は試合をせずに次の試合へと駒を進められます。
遅刻による細かな規定では、どちらか一方が、決められた時間から10分遅れまでは遅刻者にペナルティー(相手に1ゲーム付与した状態で試合)が与えられますが試合はできます。ただ、どちらか一方でも、15分以上たってもコートに現れない場合は失格となり、ドローへは、「WO」と表記されます。
WOとDEFとRETの違い
ドロー表にはWOの他にも略語が多く使われます。その中でもWOと似た使われ方をするテニス用語が「DEF(デフォ)」と「RET(レット)」の2つです。3つは同じく不戦勝時に使われる用語ですが、棄権による不戦勝になった原因の違いで使い分けがされます。
RET…試合中の、ケガによる試合続行不可やスタミナ切れでの試合続行不可による不戦勝
DEF…ルール違反などの悪質な場合による不戦勝
WO…試合前の、遅刻などによる不戦勝
こうした原因の違いを明確にするために、ドローへの表記もWO・DEF・RETと使い分けをしています。
また、WOの時には、その試合の穴を埋めるべくLL(ラッキールーザー)という対応をする大会も多くあります。その場合は、WOは使用せず、LLを使用します。
まとめ
テニスのドロー表を見た時に、略語を知っていることで、どんな理由で勝ち上がったのかが一目瞭然になります。ドロー表に出てくる用語を知ることで、「この選手は一回戦はWOで勝ち上がったから実質初戦だな」ということもわかり、ちがった見方でテニス観戦を楽しむこともできそうですね。
不戦勝での負けは、不名誉なことと同時に運営側にも多大な迷惑をかけますので、もし自分がテニスの大会に出た時には、ぜひWOやDEFの表記をされないように気を付けましょう!