柔道は「礼に始まり、礼に終わる」というくらい、礼儀正しい競技です。年齢層も幅広く、日本だけでなく、世界中親しまれています。オリンピックの正式種目でもあり、人気の高い競技です。
柔道で着る柔道衣や帯の結び方にも決まりがあります。柔道衣の着かたや、帯の結び方を紹介いたします。
身だしなみ
柔道衣は上衣、下ばき、帯があります。男性は裸の上に上衣を着用しますが、女性は白のTシャツを着用します。柔道衣は身体に合ったものを選び、汗をかくので洗濯で清潔にするよう心がけます。
帯について
帯の長さは個人個人違います。基本はウエストサイズ×2+95cmがその人に合った帯の長さになります。結んだ後の帯の余裕は20cmは必要となります。帯幅にも規定があり4cm~45cmの範囲内で、帯の厚さは4mm以上5mm以下となっています。
帯の素材は綿100%と決められていて、試合中にほどけてしまう素材は認められていません。帯の色は、4級以下は白帯、1級~3級は茶帯、初段~5段は黒帯になります。上位になると紅白帯や赤帯があります。
柔道衣の着方
- 道衣は上衣、下ばき、帯に分かれています。最初は下ばきから履き、輪っかがある方が前に来るように履きます。輪っかに両方の紐を通して蝶々結びをします。
- 上衣は左前、相手から見て右側の襟を下へ、左側の襟は上にくるように着用します。
帯の結び方
- 帯の中央がおへその位置にくるようにして、両端を背中の中心で交差するように、後ろへ回します。
- 背中の中心で交差し後ろに回した両端を前に戻し、二重になった帯の下へ通します
- 両端の帯の先が横へ向くように引いて、試合途中に帯がほどけることのないように、結びます。
柔道衣のたたみ方
- 床に上衣を置き、両側の袖を内側に折ります。
- 下ばきを上衣の真ん中に置きます。
- 両端左右から二つ折りにして、下からは上に折ります。
- 上衣をさらに真ん中から二つ折りにします
- たてに二つ折りにし、下側に帯を巻いて結びます
まとめ
柔道競技は「礼」を重んじる競技ですので、柔道衣の着方も相手に失礼のないように、細々とした規定があります。試合中に着衣が乱れたり、帯がほどけると試合は一旦中断し、着衣を直したり、帯を締め直す時間があります。きちんとした身だしなみが整い次第、試合が再開となります。普通のスポーツとは違うルールが柔道にはあります。
柔道は技術向上習得も必要ですが、日常生活においても、心身ともに丈夫にしていく競技として、人気があります。