ボウリングでリリースした玉が初めはまっすぐ、だんだんと曲がっていくような軌道を描くことを
「カーブ」、その投げ方を「フック」といいます。
そもそも、なぜボールが曲がるとよいのでしょうか。
それは、玉がまっすぐ突き進むストレートとは異なり、フックによって横から倒されたピンは、
その奥、両ななめにあるピンを巻き込んで倒れやすくなるからです。
つまり、ピンを倒す効率が、ストレートよりフックの方が良いというわけです。
基本的な「曲げ方」
最終的にボールが曲がっていく方向は、レーンの直線方向に対する親指の腹が向いている方向で
決まります。
したがって、リリースする際、親指が離れていく際に向いている方向は、
直線方向を12時としたとき、10時ぐらいの方向が好ましいとされています
(進入したボールが、右利きなら1と3番ピンの間、左利きなら1と2番の間に突き刺さるように
当たることを想像してください)。
また、手首はリリースまで、常にまっすぐとしていることがポイントです。
もし、手首が初めから曲がっていると、前腕部内側の筋群に余計な「力み」が掛かってしまい、
腕の内部で投球の威力にブレーキをかけてしまうことになります。
上級者向け!サムレス投法
はじめから親指を、ボール面にあてがわないで投球します。
その代り、しっかりと手のひらで包み込むようにもち、密着度を高めることで
手放した際の反動を強め、フックに勢いをつける方法です。
しかし、中指と薬指に大きな負担がかかり、骨折などの原因ともなっているので
まずはコツを押さえてからにしましょう。