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バスケットボールには、「シリンダー」という概念があります。
シリンダー(cylinder)とは、直訳すれば円筒や円柱のことです。
バスケットのコート上では、プレーヤーはこの目に見えないシリンダーに包まれているのです。
その範囲はプレーヤーが自然に両手を上げて、普通に両足を広げて立った状態で、前は手の平と床を結んだ垂直の面、後ろは尻の垂直面、両脇は腕と足の両外側の垂直面で囲まれた空間とその範囲の上空を指します。

シリンダーの意味

シリンダーとは、言わばプレーヤーが持っている空間の権利です。
身体の接触があったとしても、それが自分のシリンダー内ならばファウルとはなりません。
ディフェンスとオフェンスの攻防で接触プレーが発生するわけですが、それがどちら側のファウルなのかを判断するには、どちらに権利のある空間で起こったのかを判断しなければなりません。

空間の優先

デフェンスとオフェンスが接触した場合、どちらに優先権があるかというと、先にその場所にいた方のプレーヤーに権利があります。
例えばオフェンスがボールを保持したところへディフェンスが行って接触した場合、ディフェンス側のファウルとなります。
逆に、ディフェンスが守ってるところへオフェンスが身体をぶつけて突破しようとした場合は、オフェンス側のファウル(チャージング)となります。

このシリンダーにも例外があります。
ノー・チャージ・セミ・サークルエリアというもので、バスケットゴールのリング下に描かれた半円(ノー・チャージ・セミ・サークル)内にディフェンスのプレーヤーがいて、オフェンスのプレーヤーが接触した時、空間の権利がデフェンスにある場合でも、オフェンスはチャージングの反則は取られません。

 

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