釣り場にまつわる怖い話は、心霊現象の話を始め数多く囁かれています。
コトの始まり
9年前のある日、釣りに出かけていた兄が顔を蒼白にして帰宅したことがありました。がたがた震えている兄は「怖い思いをした。」としか言いません。その場所は死んだ父と兄と自分で小さい頃から通い詰めた場所で、兄が父の形見のタモもそこに置いて来たと言うので、翌早朝に自分がとりに行く事にしました。4時の暗いうちに車で家を出て6時前にその釣り場のある村に着き、獣道を走って釣り場まで行くと釣り道具一式とクーラーとタモがそこに放置してありました。
首吊り死体
クーラーには重くて腐臭のするものが詰まっていて持ち上がりません。それでタモだけ持って帰ろうとして振り返ると、子どものときによく遊んだ木から首吊り死体がぶら下がっていました。恐れおののいて村まで戻りましたが駐在さんが不在です。近所のおじいさんが死体を確認しに出かけている間に来た警察と一緒に行って見ると、死体が無くなっていました。近所のおじいさんは、確かに死体あったのを見たと、言ってくれていましたが、錯覚ということで処理をされました。仕方なく、今度は釣り道具を取りに釣り場に戻りました。竿からラインが水中に潜っていたので、巻き上げてみたら女性の切断頭部がひっかっかって来ました。遠くにはこの世のものとは思えない若い女性が見えて、叫びながら水にダイブしてこちらに向かってくるので、夢中で逃げて帰ってきました。
後日談
9年後に兄が病気で死ぬ直前に、あれ以来始めて釣り場での体験のことを話あいました。兄は、クーラーの中に腐っていても生きている生首を見たそうです。兄が死んでから、その村に行っておじいさんに釣り場のことを聞いたら、「あそこには行かない方がいい。。」としか言ってくれませんでした。
釣りでおきた恐怖体験、まとめ
釣り場は水辺ですし、わいわいと騒ぐ環境でもないので、釣りでおきた恐怖体験などを夜の暗いところで聞かされると本当に、ゾクッとしてきます。