ここ数年、夏場の流行りとなっているのがアウトドアサンダル。様々なカラーリングのサンダルが発売され、アウトドアだけでなく、街中でもおしゃれに履きこなすことが可能になっています。
アウトドアサンダルのブランドTEVA
アウトドアサンダルのブランドはいろいろありますが、特に有名なのがTEVAとCHACO。TEVA(テバ)は1984年、アメリカのマー・サッチャーが生み出したブランドです。1984年は同じくアメリカのブランド、アウトドアプロダクツがバックパックなどで機能性に優れた商品を産み出していたり、アウトドア市場が拡大・充実してきた時代ですが、水辺のフットウェアは濡れると重くなるとともに滑りやすく、さらに乾きにくいという問題がありました。マー・サッチャーはラフティングのガイドをコロラド川でしており、こうしたフットウェアの問題点を痛感していました。そして生み出されたのがTEVAなのです。
アウトドアサンダルのブランドCHACO
一方、CHACO(チャコ)は1989年、マーク・ペイジェンが生み出したブランドです。彼はそれ以前に靴職人として働いていたこともありましたが、当時はコロラドでやはり水辺のガイドをしていました。つまり、TEVAもCHACOも1980年代のコロラド生まれ、しかも、どちらも水辺で仕事をするガイドがつくりだしたブランドなのです。その点で、どちらも機能性が最重要課題だったのですが、30年経った現代にあってファッションアイテムとして注目されているのはとてもおもしろい現象です。
アウトドアサンダルTEVAの特徴
TEVAのストラップ付アウトドアサンダルは世界初。また、ストラップはナイロン製、ソールはスパイダーラバー製です。スパイダーラバーはその名から想像される通り、滑りにくい素材です。足首はマジックテープ式で調節・固定します。こうしてTEVAのサンダルは履いたまま走れると言われるほど、足にしっかりフィットし滑らない軽量なサンダルです。最近はファッション性も重視しており、真っ白なサンダルも出ています。価格も5千円台から1万円程度で買えます。
アウトドアサンダルCHACOの特徴
CHACOのアウトドアサンダルは必ずしも水辺の使用に限りません。ソールには水辺用もあればでこぼこ山道や軽量性重視のものまで様々です。創始者が元靴職人ということもあり、安定性がとてもよく、足の専門医の意見も取り入れています。見た目としてはTEVAに似ていますが、足首もストラップもアジャスター式で調節可能な点がマジックテープを使ったTEVAとは異なります。そのため、足のホールド感がたまりません。ソールは若干厚めで重厚感がありますが、ソールとストラップが修理できるため長く使い続けることができます。価格はTEVAより若干高めですが、修理可能なので長期的にはコストは変わらないでしょう。
アウトドアサンダルSHAKA
SHAKAはもともとは南アフリカのアウトドアサンダルのブランド。これが最近日本でも復刻されて話題になっています。SHAKAはそのビビッドなカラーリングとTEVAよりも複雑なストラップ構成が特徴です。こちらも白も出ていて靴下とのコーデにはうってつけ。ビビッドカラーでも靴下と合います。
アウトドアサンダルKEEN
KEENはアメリカ生まれ。他のサンダルと違って細かい紐で足全体を包み込む構造が特徴的です。一見すると「スニーカー?」とも思っちゃいます。もっとも、それだけにどうしてもつま先が剥き出しになる他のサンダルとは違う安心感があります。また、足全体を包み込む構造なのでペディキュアはまあ映えませんが、靴下とのコーデでは独特な雰囲気を出せます。
日本のアウトドアサンダルSUICOCK
SUICOCK(スイコック)は日本生まれのアウトドアサンダル。革靴なども展開しているブランドです。しっかりしたストラップと二重のソールが目を引きます。最近人気のネイビーはいいカラ―リングです。
大手ADIDASのアウトドアサンダル
こうしたアウトドアサンダルの流れにスポーツシューズ大手も黙っていません。ADIDASもNIKEもアウトドアサンダルを出しています。こちらはどちらもスリッパ風の太いストラップが使われることが多いようですね。もちろんつま先は出ていますが足の甲を幅広く覆うためそこにプリント柄を配置するのには有利です。
アウトドアサンダルは百花繚乱
今のアウトドアサンダルには機能性だけでなく、カラーリングなど、さまざまな付加価値が求められています。今後も新規の参入が絶えず、。アウトドアサンダル百花繚乱の時代は続きそうです。