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先祖の霊を送る為に焚かれるお盆の送り火。今回は、送り火に関する一般的な決まりについて調べてみました。先祖の霊を正しく送り出して、次のお盆まで気持ちよく過ごせるようにしましょう。

お盆に焚く送り火の正しい行い方

お盆の送り火とはなにか?

送り火とは、お盆が明けるときに、家に帰って来てくれた先祖の霊を送り出すために焚かれるものです。帰り道に迷わず、もといたあの世へ帰ってくださいという願いも込められています。有名な京都の京都五山の送り火は、その名の通り送り火のひとつで、8月16日に行われます。

送り火はどこで行うのか

送り火は、家から霊を送り出す火なので、お寺やお墓ではなく自宅で行います。玄関先や門口で行うのが一般的です。しかし、マンションやアパートなどの集合住宅では送り火を焚くのは難しいでしょう。そんな時は、家では送り火を焚かずに仏壇に先祖の無事の帰還を祈念するだけでもいいようです。

送り火はどうやって行うのか

送り火は、玄関先や門口で焙烙(ほうろく)に乗せたオガラに火をつけて行います。オガラとは皮を剥いである麻の茎です。仏具屋さんなどで打っています。オガラがない場合には、麦わらなどを代用としてもいいようです。地方によってはたき火をしたりかがり火を焚いたりして送り火とするところもあります。

マンションなどで送り火を行えない場合

マンションやアパートなどに住んでいる人は、火を使う送り火を行えない場合が多いでしょう。そんなときは、無理に送り火をする必要はありません。仏壇へ祈念したり、お墓参りのときにお墓に向かって先祖の無事を祈念するのでも十分と言われています。また、最近は送り火を模ったライトなども売られているので、それを使用してもいいでしょう。

送り火を行うときの注意点

先祖の霊を送り出す送り火といえども、火を使うことには変わりありません。火傷や火事にならないように十分に気をつけましょう。お盆の時期は空気が乾燥するということはありませんが、オガラや麦わらはとても燃えやすいものです。風で飛ばされて燃えさしから火災に繋がってしまうということも考えられますので、十分な配慮をして送り火を行いましょう。

新盆で飾った白提灯はどうする?

新盆や初盆のときに使用した白提灯は、一般的には送り火で燃やします。地域によっては、精霊棚を燃やすところもあるようです。送り火が行えない場合は、白提灯や精霊棚を菩提寺に持って行けば丁重に供養してくれますので、そのようにするのがいいでしょう。また、精霊棚を燃やす風習がない地域では、精霊棚をきれいに拭いて、しまっておくようにしましょう。

お盆の終わりには送り火を

お盆が明け、先祖の霊があの世へ帰っていくのを見送るための送り火。お墓参りや法要のとき以上に、感謝の気持ちをもって先祖を送り出してあげましょう。次の年のお盆まで、1年間見守ってくれる霊たちへの供養をしっかりと済ませれば、1年の下半期も気持ちよく過ごせることでしょう。

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