スキー用品の中でも重要なもののひとつ、ブーツ。自分の体とスキー板をつなぐものですから、きちんとしたブーツの選び方が必要です。正しいブーツの選び方に必要なポイントを覚えて、自分にピッタリのブーツを選びましょう!
ブーツ選びの大事な3要素
ブーツ選びの時には大事な3つの要素があります。それがサイズ、シェル硬度、インナーです。サイズは誰でもわかりますが、シェルはブーツの外側にあたる部分、インナーは自分の足が入る部分ですね。この3つの要素の組み合わせで、自分に合ったブーツが決まります。
次から、この3つの要素に注目したスキーブーツの選び方を見ていきましょう。
ブーツ選びの3要素:サイズ
まずはサイズについてです。普段履いている靴のサイズで……と決めつけてしまわず、きちんと計測してみましょう。ショップなどでは専用スケールで計測してくれます。足の大きさだけではなく、甲の高さや幅の広さなどもブーツでは重要です。素足のサイズだけでなく、実際にゲレンデで使おうと思っている靴下を履き、その状態でのサイズも測るようにしてください。
ブーツサイズの選び方は、大きめではなくジャストフィットするものを選びましょう。もしくは少しきつめでも構いません。大きめだと履いているうちにインナーがヘタってきた時に、ブーツがゆるくなってしまいます。
ブーツ選びの3要素:シェル硬度
次はシェル硬度(フレックス)についてです。シェルには硬いもの(ハードシェル)と、柔らかいもの(ソフトシェル)があります。硬いシェルは主にレース用、上級者用です。足の筋力に自信のある方も硬いシェルがいいでしょう。柔らかいシェルは足の力が弱くても足の動きが伝わりやすく、軽くて動かしやすい初級者向けです。
シェル硬度は数値で表されており、選び方の参考にすることができます。初級者向けの柔らかいものといえば100未満、100~110が中級者向け、110以上は上級者向けの硬いシェルです。
ブーツ選びの3要素:インナー
ブーツの選び方において大事な3要素、最後はインナーです。インナーは、足のフィット感を左右するものです。また、足の動きをシェルに伝えるのもインナーの役割ですね。ブーツによって、タイトなもの、ルーズなものがありますが、タイトなものはやはり精度の高い、レースなどに要求されるような滑りをするためのものです。ルーズなものは柔らかく、長時間のスキーでも足が疲れにくい、冷えが伝わりにくいなどの特徴があります。
熱成形インナーと言って、自分の足の形そのままのインナーを作ることもできますが、これは少し高価です。
お店で買う?それとも通販で?
ネット上にもスキーブーツはたくさん販売されていますが、できれば初めのうちはお店で購入することをおすすめします。まず、採寸が正確にできなければなりませんし、どんなにサイズが正確に計測できていたとしても、履き心地というのは実際に履いてみないとわからないからです。
予算の都合などでどうしてもネットショップを利用する場合は、ブーツの選び方についてきちんと解説が設けられていたり、返品交換サービスがきちんとしているお店で購入するようにしましょう。
フィッティングで見るべきところは?
お店で買う場合には、スキーショップやスポーツ用品店の専門のスタッフさんに相談しながら選ぶと安心です。フィッティングしたら、つま先だけではなく、足の甲・足首・くるぶし・ふくらはぎなどに違和感や痛みがないか確認しておきましょう。これらの部分がきつい状態で動かすと、炎症や内出血を起こしてしまいます。かと言ってゆるすぎても足がブーツの中で擦れて動いてしまいます。スタッフさんにわからないところは質問しながら、それがお店での賢いブーツの選び方です。
自分のスキーに合ったものを選ぼう
さて、今までは上級者・初級者といったスキー経験を軸にした選び方をご説明しましたが、この分け方だけが正しいということはありません。上級者であっても、会社勤めの方が週末に疲れることなく遊びたいという場合には柔らかめのシェルやインナーのブーツを選ぶべきでしょう。さらに技術を磨きたい場合には、硬いシェルやインナーのブーツが選択肢になります。このように、自分のスキースタイルに合わせてブーツを選ぶことが大事です。この「自分のスタイルに合わせて選ぶ」というのは、スキー板でも行われています。
妥協せずに選ぶのが大事です
ブーツの選び方で一番大事になるのは、妥協せずにたくさんフィッティングしてみるということです。週末の休み全部を使うくらいの気持ちで、自分に合ったブーツをじっくり探してみてくださいね!