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意外と知られていないテニスコートの種類

皆さんは一口にテニスコートといっても様々な種類のものがあるのをご存知ですか?種類によって、同じテニスコートであっても違った特徴が現れるんです。いったいどれくらいの種類のコートがあるんでしょうか?

意外と知られていないテニスコートの種類

テニスコートの種類1 ハードコート

ハードコートは世界中で一般的に使用されているコートで、素材はセメントとアスファルトになります。同じハードコートであっても、表面のコーティングにより球速度が異なり、バウンドした球が早かったり遅かったりします。また硬い素材のためボールが高く跳ねやすく、完全な平面となるためイレギュラーバウンドしません。これらの特徴から、スピンよりボールスピードを重視するタイプのプレイヤーに有利なコートといえるでしょう。また、イレギュラーバウンドしないため、ライジングショットが打ちやすく、高く跳ねるサーブも強い傾向があります。

テニスコートの種類2 グラスコート

天然芝を使用したコートで日本ではほぼ見かけることはないコートです。格式高い大会として有名なウィンブルドンで使用されているコートになります。特徴としては、芝のクッション性により、バウンドが高く弾まずに、勢いが落ちず弾速が早くなる傾向があります。また、コートが荒れている場合はイレギュラーバウンドが起こりやすく、芝の種類によっては滑りやすいコートもあります。そのため、高速サーブを武器にした選手が非常に有利になりがちです。

テニスコートの種類3 クレーコート

土を固めた地面の上に石灰石とレッドクレーを敷いたもので、「赤土の王者」と呼ばれるラファエル・ナダル選手の異名はこのクレーコートに由来しています。バウンド後、ボールのスピードが落ちやすいため、長いラリーになりやすく、打ち合いに強い選手が有利であるとされています。また、スピンがかかりやすいため、スピンをしっかりかけたショットが有効なコートでもあります。プロのレベルでは土の上は滑るスライドフットワークを上手に使えることが必須であるとされています。

テニスコートの種類4 オムニコート

人工芝に砂を敷き詰めたコートの事をいい、日本では公式戦をはじめとした様々な大会で使用されていますが、世界の公式戦では認められておらず、世界規模でみるとあまり見かけないコートです。バウンド後のボールスピードが落ちやすく、ボールの回転がバウンドに影響しやすいという点ではクレーコートにやや似た特徴を持っています。有利なプレイスタイルも粘り重視のストローカーであるという点も共通していますね。

テニスコートの種類5 カーペットコート

じゅうたんのような素材を敷き詰めたコートのことで、屋内練習場などでよく使われています。維持管理に手間が掛からず球速が早くなるため、練習場での使用には非常に適しているといえるでしょう。

コートによって選ぶシューズの種類

テニス初心者であればなにも考えずに、自分の持っているシューズを使用しても問題ありませんが、ある程度レベルの高い選手になると、コートによって使用するシューズを履き分けていることがほとんどです。ハードコートではハードコート用のシューズがあり、クレーコートでは、やはり同様にクレーコート用のシューズがあります。大きな違いはソールの作りにあり、ハードコート用では滑りにくいようにグリップ力が強いものを、クレーコートでは程よく滑るようになっています。

選手によって得意不得意が

例えば先ほども紹介した「ラファエル・ナダル」選手は非常にクレーコートに強く、全仏3連覇という偉業を達成している選手です。ほかにもグスタポ・クエルテン選手もクレーコートに強いと言われていますね。逆にクレーコートが苦手な選手というのも当たり前ですが居るもので、ピート・サンプラスは1993年~1998年で、通算286週世界ランキング1位に君臨した名選手ですが、クレーコートである全仏オープンで優勝できなかったために4大大会制覇であるグランドスラム達成ができなかったとされています。

4大大会で使用されているコート

4大大会では、全米オープンと全豪オープンでハードコートが、全仏オープンでクレーコートが、全英オープンでグラスコートが使用されています。先ほども少し触れましたが、4大大会制覇が難しいと言われているのは、それぞれのコートに違った特徴があり、得意不得意を超越したプレーを求められるからであるといえるでしょう。

観戦の時にはコートにも注目してみよう

テニスをやっている方にとっては当たり前のようなことですが、経験の無い人からするとそこまで変わるものなのかと驚くことでしょう。テニスの大会などを観戦する機会があったら、コートの事にも気にかけてみてはいかがでしょうか。

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