ランニングをする時には「鼻呼吸の方が向いている」というものや、「鼻と口どちらも使って呼吸している」という話はよく聞くのではないでしょうか。では、ランニングにおける鼻呼吸と口呼吸の違いとはどんなものがあるのでしょうか。
鼻呼吸
まずは鼻呼吸の利点を見てみましょう。
鼻はそもそも呼吸をするための器官になるため、口にはない呼吸への防御機構を備えています。鼻を通る間に空気中の埃などを除去してくれたり、乾いた空気を加湿して取り込みやすくしてくれます。また、鼻の方が空気の通り道としては負担が少ない構造のため、ランニングなどの場合には一定のペースを保って長時間走る事が楽にできますし、口の中の渇きも抑えられるため、喉の渇きもある程度は抑える事ができます。そして、医学的にも鼻呼吸は腹筋をより多く使うため、ランニングに合うという腹式呼吸をやりやすくなります。
口呼吸
ランニングにおける口呼吸の大きな利点としては、一度に多くの空気が取り込めることがあげられます。鼻呼吸は一定のペースで長時間走る場合には向いていますが、スパートをかける場合には酸素量が足りずに速度を上げる事ができません。その点、口呼吸では空気を多く取り込めるため、酸素をより多く必要な時には重要になります。ランニングでは口呼吸のみを長時間続けることはお勧めしませんが、要所要所で上手く使い分けることができるでしょう。
まとめ
ランニングにおける鼻呼吸と口呼吸はそれぞれ利点が違ってきます。そのため、それぞれの利点を状況に合わせて使い分ける事ができるならば、ランニングもより良いものになるでしょう。