ダーツが上達しない?もしかしたらグリップが合ってないのかも…。「グリップはたくさん種類があって、どれがいいか分からない!」いえいえ、グリップの形は多くない!グリップの種類を徹底解説。これでダーツがぐんと上達するかも!
グリップの種類ってたくさん?
周りを見渡してみて、ダーツの持ち方(=グリップ)が人によって違うな、と思ったことありませんか?あまりに違うので「グリップの種類ってたくさんあるのかな…」と途方に暮れてしまいますが、実はあれは全て、みなさん自分がいちばん持ちやすい形を独自に開発したグリップ。言わば「自分だけの特製スペシャルグリップ」で、模範的な「これ!」というグリップはないのです。なので、誰かのグリップを真似するよりも、自分にとって持ちやすいグリップを見つけることが肝心!
じゃあ何でもアリ??
「じゃあ、何でもアリなの?」と思う方もいるかもしれません。言ってみれば、自分にしっくりくるグリップならどんな形でもOKなんです!海外のプロのプレーヤーの中には目を疑うようなグリップのプレーヤーもいるほど。でも、「何でもアリは困る、『大体こんな形』というのだけでもいいから知りたい!」という方に、基本的なものをご紹介していきましょう。
指2本だけで!2フィンガー
人差し指の上にダーツを水平に置いてみてください。置きどころが悪いとダーツが安定せずに指から落ちてしまったり、ユラユラしてしまいますが、そうならないポイントがあるはず。それがダーツの重心。まずはそこを探しましょう。ダーツがふらふらせず安定するところが見つかったら、親指でそっとダーツを挟むように持ってください。これが指2本でダーツを持つ、2フィンガーというグリップになります。
2フィンガーのメリット・デメリット
2フィンガーなら使う指が最小限なので、リリース(投げるときにダーツが手から離れること)のときに指の引っ掛かりを抑えることができます。それによってスムーズに投げることができるのが2フィンガーのメリット。でも、実際に2フィンガーで投げてみると、例えばテイクバック(投げるときにダーツを手前に引くこと)のとき狙いにくいと感じたり、実際に投げるとダーツがきれいに飛んでくれなかったりしませんか?これは、指2本だけのグリップなので、ダーツの安定性が落ちてしまうからなんです。
指3本で!3フィンガー
「2フィンガーはやりにくい!」という方は、この2フィンガーのグリップに中指を添えてみてください。安定感が増したのでは?これが3フィンガーというグリップで、中指を添えることでより安定感が増すグリップになります。ただし、中指はあくまで添えるだけで、力を入れすぎないように注意しましょう。
3フィンガーのメリット・デメリット
2フィンガーと比較すると安定感が増すため、グリップの中でもいちばんよく実践されているグリップ。でも、2フィンガーと比べると指を1本多く使っているため、リリースのときに指が引っ掛かってしまうことがあります。指が引っ掛かってしまうとダーツの方向性が乱れてしまい、「思ったところに飛んでくれない(泣)」ということに。また、中指のわずかな力加減・使い方でダーツの飛び方が大きく影響を受けることも。
指4本で!4フィンガー
「3フィンガーを試してみたけど、もう少し安定感が欲しい…」そんな方は、中指に加えさらに薬指も添えたグリップ、4フィンガーを試してみてはいかが?グリップの中ではこれがいちばん安定感のあるグリップです。プロにも多いですが、ダーツを始めたばかりの方にも持ちやすいグリップなので、まずは4フィンガーから試してみるのもいいかも。
4フィンガーのメリット・デメリット
4フィンガーのメリットは何と言ってもその安定感。ダーツにも力が上手に伝わります。ただし気を付けたい点は、3フィンガーのとき以上に指をたくさん使うがために、リリースのときに指が引っ掛かってしまいやすいこと。指が引っ掛からないようにと、全ての指に意識を集中しなければなりません。また、指を置く位置も毎回同じでなければならず、その度に気を付けなければならないという面があります。
バリエーションをつけてみて
これまで見てきたグリップ(2~4フィンガー)は使う指の本数による名称で、形は特に定まっているわけではありません。「同じ3フィンガーなのに人によって形が全然違う!」なんてこと、ありますよね。自分に合ったグリップを見つけるために、2フィンガーなのか、3フィンガーなのか、それとも4フィンガーなのかが決まったら、指の使い方にバリエーションをつけてみましょう。小指や薬指を開いたり、中指をダーツの下に潜り込ませたり。色々試してみて、自分にぴったりの形を見つけましょう。
定着するまでひたすら練習!
指の使い方を色々試してみて、ダーツの飛び方がいいと感じるグリップ、しっくり感じるグリップが見つかれば、あとはそれが定着するまで練習しましょう!ダーツの上達のポイントは毎回同じところ、同じ角度、同じ使い方でグリップできるかどうか。意識しなくても同じグリップができるようになるまで練習しましょう!