今日はこの辺でビバークしよう。
などというやりとりは登山をしててもあまり馴染みのない言葉ですが、登山用語にビバークという言葉があります。
ではビバークとはどんなものか順をおって説明していきます。
ビバークとは
野営、つまり野宿です。登山においてテントを使うことはどこでもできるイメージかもしれませんが、指定の場所でしかしてはいけないことになっています。そのため、何らかの理由でテントする場所に行けないなどの状況でこのまま行動するには危険が伴うときにビバークしようという言葉が使われます。
必要なもの
・ツェルトあるいはレスキューシート
・雨具もしくは防寒具
・必要に応じて着替え
・ホッカイロ
・調理器具
野営をするならテントをはればいいじゃないかと感じるかもしれませんが、テントを張るにはある程度の広さのある場所が必要になってきます。状況下によってはテントを設営するのに不向きな場所もあります。また、天候によっては風が強いなどで速やかにテントの設営ができない場合もあるためツェルトであれば速やかに雨風をしのげる利便性があるためビバークの際はツェルトを使用します。
緊急避難的ビバークと危険回避的ビバーク
日帰りなどの予定がなんらかのアクシデントで日帰りが困難であり、日も暮れてしまい体力的にも限界。
そんなときはフォースト・ビバークという表現をします。
また、吹雪や強風、雷などで天候が荒れてきて山行を継続するには危険が伴う、そいうった場合はフォーキャスト・ビバークとそれぞれ同じビバークでも意味が違うこともあります。