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サッカー日本代表のユニフォームの胸にあるエンブレムは、『八咫烏(やたがらす)』です。カラスというと、『カーカー』うるさく鳴いたり、ごみをあさったりと、とあまり良い印象がない方も多いと思います。ではなぜ、シンボルにしたのでしょうか。その意味をみていきましょう。

大きい鳥・八咫烏

まずは、八咫烏が登場する歴史から学ぶ必要があります。八咫烏の伝説は『古事記』、『日本書紀』に登場しています。太陽を象徴する、熊野の神の使いとされる三本足のカラスです。漢字の『八』には「たくさん」、『咫』には長さの単位で「約18㎝(=大きい)」という意味があり、とても大きい烏のことです。

勝利を導くシンボル

八咫烏は、天の神から使わされた鳥で、熊野で神武天皇の道案内を行い大和の国の平定を手助けしたことから、勝利の導き手、勝利のシンボルという意味合いがあります。その『八咫烏』を1931年、日本サッカー協会はシンボルとしました。旗の黄色は公正を、青色は青春を表わし、はつらつとした青春の意気に包まれた日本サッカー協会の公正の心構えを表現しているということです。公式ユニフォームのエンブレムとして採用したのは、1987年からです。

まとめ

京都の歴史よりも古いといわれている下鴨神社で、毎年正月の4日に行う行事に『蹴鞠はじめ』の奉納があります。平安貴族が蹴鞠を地面に落とさないように蹴り合うのですが、この下鴨神社のキャラクターが八咫烏なのです。八咫烏、蹴鞠、サッカーとの強い関係性が浮かび上がってきたようです。『八咫烏』を日本サッカー協会が『勝利を導くシンボル』として採用したことも納得いくような気がしました。

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