1993年に日本初のプロサッカーリーグとして創設され、今年で23年目を迎えたJリーグ。そのJリーグでは上位、下位リーグ間での入れ替えシステムがあり、毎年リーグの陣容は変わっています。その入れ替えシステムを見ていくと、昇格への道のりは非常に厳しいのです。今回はその入れ替えシステムをメインに、Jリーグのシステムについてまとめます。
最初からあるわけでは無い
Jリーグの入れ替えシステムは、創設当初からあるわけではないのです。このシステムが導入されたのは1999年。それまでは、最大18チームが参加する1部リーグのみで運営されていましたが、この年J2が創設されたことでリーグ2部制に移行、入れ替えシステムが導入されることとなりました。さらに2014年からはJ3も創設、3部制に変更されました、
どのようなシステムなのか
現在のJリーグはJ1→18、J2→22、J3→13の計53チームで構成されており、この中で入れ替えが行われていますが、入れ替えシステムについてはJ1とJ2、J2とJ3それぞれでシステムが異なっています。そのシステムをまとめると以下のようになります。
J1とJ2での入れ替え(入れ替え枠3)
・J1→年間勝ち点下位3チームがJ2に自動降格
・J2→上位2チームがJ1に自動昇格、3位~6位チームはJ1昇格プレーオフの勝者が昇格
J2とJ3での入れ替え(入れ替え枠2)
・J2の年間最下位チームがJ3に自動降格、J3の年間1位チームがJ2に自動昇格
・J2の21位チームとJ3の2位チームが入れ替え戦を実施、J3チームが勝利すればJ2昇格
J3が加わったことによって、やや複雑なシステムになっています。
ライセンスも昇格に影響
前章で入れ替えシステムについてまとめましたが、入れ替えによる昇格には「Jリーグクラブライセンス制度」も影響してきます。これは赤字体質のクラブをなくす目的で2013年から実施されている制度ですが、ライセンスが発給されない場合は昇格不可能になるだけでなく、Jリーグからの退会も迫られることにもなります。
まとめ
上位リーグに昇格するためにはチームの実力はもちろん重要ですが、経営面も安定させなければいけないということがわかります。財政的に厳しい下位リーグにとって、J1昇格は高いハードルとなるわけですね。