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努力と才能だけじゃない?フィギュアスケート選手と年齢の微妙な関係

どんなに優れたフィギュアの選手でも、規定の年齢に達していなければ大会に参加することはできません。そして、ほかのスポーツに比べても非常に短い選手の現役期間。フィギュア選手と「年齢」について、まとめました。

競技会における年齢の3つの区分とは

スケートのひとつのシーズンは、7月に始まり、翌年の6月末に終了します。そして「スケート年齢」といい、このシーズンに合わせた年齢のとらえ方をしています。競技会での年齢区分は3つに分かれており、「ノービス(小学生)」「ジュニア(中学生・高校生)「シニア(15歳以上)」となっています。これは単純に年齢だけではなく、それぞれの選手の保持するテスト級にも左右されますが、年齢について言えば、どのクラスに規定されるかは、6月30日時点での年齢によって決まりますので、一般的な年度による学年分けとは違いがあり、学校では同じ学年の選手でも、競技会では一段階違うクラスになったりします。

女性フィギュア選手の成長期のスランプ

16?19歳頃、女性には大きな体型の変化があります。女性フィギュア選手も例外ではなく、胸やお尻が大きくなったり、体脂肪も大幅に変化するため、それに伴って体のバランスの取り方を修正していかなければなりません。ジュニアまでの時代は跳べていたジャンプができなくなることもよくあります。体型だけでなく、精神的な変化も大きいこの年頃。ただ無邪気に楽しく、上達したい一心で滑っていた頃にはできたことが、だんだんと客観的に現実が見え始めるこの頃、プレッシャーも強くなり、精神的な成長がそれに追いつかず、伸び悩む選手も多いのです。体型変化と精神的な成長を乗り越え、20代になった選手はベテランと呼ばれる域に達します。

フィギュア選手の年齢と寿命

女性だけでなく男性も、フィギュア選手は引退するのが非常に早い印象です。フィギュアは非常に難しいスポーツで、高い身体能力、表現力、強靭な精神力が必要です。年齢的なことを言えば、シングルの選手が心身ともに選手として充実するピークは、女子が15~20歳、男子が19?24歳くらい、ととても早く、多くの選手は大学の卒業とともに引退してしまいます。年齢を経るごとに様々な人生経験をして、選手の表現力は磨かれますが、やはり身体的な衰えには勝てなくなってきます。このピークを越え、20代半ばに魅力的な表現力を得て第2のピークに花開ける選手は、本当に限られた、たぐいまれな存在なのです。

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