お正月のお料理のひとつと言えばなます。簡単そうに見えて意外と奥が深いなますを美味しく作るコツと、意外と知られていないなますの種類をお伝えします。美味しいなますで美味しいお正月を迎えましょう!
食感を変える切り方のコツ
材料の切り方によってなますの食感は大きく変わります。シャキシャキした食感を残したい場合には、大根を縦に薄切りにしてから繊維にそって千切りにしていきましょう。やわらかい食感にしたいときには、ななめに薄く切ってから千切りにします。これはなます切りといって、一番ポピュラーな切り方です。やわらかく、かつ味が染み込みやすい切り方は薄い輪切りにしてから千切りにすること。お正月は様々な食感の食べ物が並ぶので、お好みの食感に合わせて切り方を変えてみましょう。
重要な塩をするときのコツ
大根とにんじんを塩漬けする時には、必ず別々に塩漬けします。分量の2%程度の塩をもみ込んで、しばらくおいてから水気をしぼります。このときに重要なのは、水気をしっかりしぼること。水気が残っていると、日が経ってから水分が出てなます自体の味が薄くなっていってしまいます。万が一味が薄くなってしまった時には、再度水気をしぼって漬けなおしてみると良いでしょう。ですが、今度は味が濃くなってしまったりする可能性もあるので、忙しいお正月の準備の中でもやはり水気を切る下ごしらえはしっかりしておくことがベストです。
バリエーションを付けるコツ
実はなますには色々なバリエーションがあります。代表的なものは干し柿を入れる柿なます、菊の花をそえる菊なます、干ししいたけやきゅうりや白滝を入れる五色なます、ゆずをくり抜いてなますを盛るゆずなます、いくらなどの魚介類を合わせるものなどです。地域や家族ごとの風習によって変わってきます。もしなますにバリエーションをつけたいときは、その材料に合わせて味付けをすることが大事。干し柿など甘いものを入れるときには酢は多めに、逆にゆずなますなど酸味が増す場合には酢は少なめになど、味付けの工夫が重要です。
奥が深いなますを楽しもう
実は様々な種類があるなます。美味しく作るコツを覚えたら、お正月だけでなく普段の食事の一品としても出すことができますよね。是非今年は例年よりも美味しいなますにチャレンジしてみてください。