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スケート靴のいわゆる刃の部分・ブレードを変えただけで滑りも変わる?

スケート靴は、靴・ブレード・靴とブレードを繋ぐソールの3つの部分から成ります。氷上にダイレクトに載って滑る部分であるブレードは重要であり、その種類を変えるだけで滑りやジャンプに大きな影響を与える、奥深い世界を持ちます。

ブレードの種類【スケート競技別】

アイススケートにはいくつか競技がありますが、その用途別によってもブレードの大きさや形は違っています。スピードスケート用ブレードは長くまっすぐです。ブレードが氷に接する面をエッジといいますが、スピードスケートはエッジ部分が特に薄くできており、エッジに溝はありません。フィギュアスケート用ブレードは、トウピックというジャンプの踏み切りに使うつま先のギザギザがあります。ブレードの長さは靴と同じくらいで、エッジに深い溝があります。アイスホッケー用ブレードも靴と同じくらいの長さで、カーブがかかっています。エッジにはフィギュアより浅い溝があります。ノルディックスケート用ブレードは靴よりも長くまっすぐです。

フィギュアのブレードだけでも様々

フィギュアスケートのブレードだけでも様々な種類があります。トップ選手が愛用しているものをあげてみると「John Wilson」というメーカーのゴールドシール、パターン99、「Mitchel & King」のファントムなどが有名です。ゴールドシールは繊細で流れるような滑走に向いています。パターン99やファントムはトウが大きく、トウを使ったジャンプに向いているブレードです。ブレードを変えるとジャンプが跳びやすくなったり、その逆もあります。個々の選手の滑り方の特性による相性もありますが、そのブレードで滑り慣れているかどうかも重要なポイントです。

ブレードの手入れと保管方法

ブレードは金属でできており、刃物と変わりありません。氷を滑れば当然水分が付着し錆びやすくなるため、使用後はしっかりと水分を拭き取って乾かし、乾燥した状態で布製のエッジカバーを装着して保管する必要があります。摩耗を防ぐために、リンクではない場所を歩く場合は樹脂製のハードなエッジカバーを装着します。どんなにきちんと手入れして保管しても、エッジは摩耗してきて滑走中に横滑りをするようになり危険なため、定期的な研磨が必要になります。研磨の技術やエッジの溝の深さが滑りに大きく影響するため、トップ選手は研磨のベテラン職人に依頼して、細やかなエッジの調整をしています。

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