老若男女、皆で手軽に楽しめるボーリングは昔も今も人気のスポーツです。そのボーリングの基本的なルールは10本のピンをどれだけ倒すかを競うものなのですが、実はボーリングが誕生した当初ピンは10本ではなかったんです!
ボーリングはピンの数は決まっていなかった
今となっては10本のピンを倒すのが当たり前になっていますが、実はボーリングができて当初はピンの数は決まっていませんでした。地域によってピンの数も並べ方も決まってなかったと言います。宗教的儀式としてピンを悪魔や禍に見立て、倒す数でその分の禍を逃れることができると言われてました。それを9本に定めたのがマルティン・ルターで、並べ方もひし形に統一しまし、ルールも作りゲームにしたのです。これが今のボーリングの原型になった「ナインピン」です。
ナインピンは大流行だった
そのナインピンはヨーロッパからアメリカに渡り、当時大流行しました。そして19世紀になるとナインピンは単に楽しむためのゲームではなく、賭博の道具になってしまったのです。そのためついに1841年には「ナインピン禁止令」が出されブームも終焉に向かいました。
逆転の発想でピンが10本に
そんな中ナインピンの9本が法律で禁止されたのなら1本足して10本にすればいいのでは?という発想から、現在のような10本のピンを三角形に並べる新しいルールが作られました。名前も「テン・ピンズ ボーリング」となりました。それが1875年のことで、そこから再びボーリングブームが始まりました。
10本ピンになったのは意外な発想から
ボーリングのピンが元々9本だったという事は意外ですが、今の10本の形になったのも法律を逃れるためという理由も驚きです。今皆で楽しんでいるボーリングがもしかしたら19世紀になくなっていたかもしれないと考えると、よく1本足そうと思いついてくれたことに感謝したい思いです。