テニスプロになりますとユニフォームやシューズはいろいろな色を使用します。しかし、ウィンブルドンテニス大会は全身が白でなければなりません。なぜウィンブルドンテニスの出場選手は真っ白いユニフォームを着ているのでしょうか?
出場選手全員が頭から爪先まで真っ白
赤や青など様々な色を取り入れているテニスのユニフォームですが、しかしウィンブルドンテニス大会だけはすべての選手が白いユニフォームを身に着けています。全員が真っ白という光景に驚く人も多いかもしれません。どうして選手たちは揃って白いユニフォームを着用しているのでしょうか?
ウィンブルドンでは特別なルールがある
ウィンブルドン選手権大会では、他のビッグな大会とは異なる特別なルールが存在しています。それは白いウェアを着用しなければならないというルールです。このルールはかなり厳しいものとなっていて、練習中であったとしても必ず白を着用しなければならないということになっています。最近では、そうしたルールに反発を見せている選手も少なくありません。
白いのはユニフォームだけではない
白いユニフォームの着用が義務付けられているウィンブルドンテニス大会ですが、白はウェアだけに義務付けられているわけではありません。身に付けるものは基本的にすべてが白いものでなくてはなりません。例えば、シューズやソックス、またアンダースコートやバンダナなどもすべてが白で統一するようにと選手たちには通達されています。
批判の的になっている白というルール
全身が白でなければならないというウィンブルドンテニス大会独特のルールに対して批判の声をあげている選手は少なくありません。例えば、批判している選手の中に、フェデラーという選手がいます。その批判をしたのは2014年に開催された大会の時のことでした。
2014年に白という規則が徹底
2014年に、それまでなかった女子選手のアンダースコートまでが点検の対象となりました。オフホワイトやクリーム色のアンダースコートを身につけた女子選手は少なくありませんでしたが、しかし、競技委員会はオフホワイトやクリーム色は白ではないのでダメだという通達を出しました。これに対してフェデラーはやり過ぎでは?と批判しました。
下着の色まできちんと守る必要がある
女性の下着も白でなければならないということになっています。カナダのある女子プレイヤーは黒いブラジャーを身に着けていました。そうしたところ、規定違反と言われたそうです。そしてマテック・サンズという選手はブラジャーに黄色い線が入っているということで使用を禁止されたそうです。
いつ色にすることが決まったのか?
ウィンブルドンテニス大会ですべてのユニフォームを白にしなければならないというのは、今から130年以上に遡ります。1884年のことですが、その大会で優勝したワトソンという選手が白を身に着けていました。それが伝統になったようです。
ちょっとこだわり過ぎでは?
選手たちがどんユニフォームを着るかについて、ある程度規則を設けることは構いませんが、しかし、ここまで来ますと流石に気持ち悪いという声があがっています。