海外で活躍する選手も増え、盛り上がっているサッカー。話題になっているからと、ただなんとなく見ていませんか?試合時間の仕組みを知れば、もっと試合観戦が面白くなりますよ。サッカーの試合時間についてを勉強していきましょう!
サッカーの試合時間ってどのくらい?
サッカーの試合時間は90分、というのは多くの方がご存知でしょう。この90分の内訳は、前半45分、後半45分という2つのパートに分かれています。
前半と後半の間には15分のハーフタイムがありますので、実際には試合開始から終了までは105分です。
これが基本なのですが、この時間は男子の国際試合やJリーグの試合における標準の時間となっており、必ずしもすべてのサッカーの試合時間が90分というわけではありません。
90分以外になるのはどんな場合?
では、それ以外にはどんな例があるのでしょうか。
サッカーの試合時間は、年齢などの条件によって変化します。例えば、小学校低学年の試合時間は30分、小学校高学年は40分、中学生は60分、高校生は70~90分(試合によって変化します)です。
広いフィールドの中を動き続けるサッカーは非常にハードなスポーツ。なので、プレーヤーの体力に応じて変更することができるように配慮されているんですね。
試合時間はいつ決められたの?
現在の90分という時間が定められたのは1871年のことです。ルール自体は1863年に設立されたイングランドサッカー協会(The FA)によって地域ごとにバラバラだったものを統一されていたのですが、当初は試合時間に関する規則はありませんでした。
1871年に開催されたFAカップという大会の規則で、「競技時間は1時間半」「ハーフタイムは5分を超えてはいけない」と定められたことから、サッカーの試合時間が90分と定められました。さらに、ハーフタイムが現在の15分と定められるのは1897年のことです。
知ってる?アディショナルタイム
さて、サッカーの試合時間が90分だというのはお話してきたとおりですが、実際の試合においては前半・後半・ハーフタイムの他に、前後半それぞれに「アディショナルタイム」があります。
アディショナルタイムとは、怪我などのアクシデントや選手交代などで試合進行が止まってしまった場合、相手チームとの公平を期すために止まってしまった分の時間を試合時間に追加したものです。前半のアディショナルタイムが2分ならば、前半の試合は47分となります。
アディショナルタイムにはドラマがある
このアディショナルタイムですが、時間にするとたった数分しかありません。
ですが、この数分は時に、後にまで語り継がれるドラマを生み出すことがあります。
その中で有名なものの一つが、「ドーハの悲劇」です。これは、1993年のワールドカップ・アジア地区最終予選、カタールのドーハで行われた日本対イラク戦のアディショナルタイムで起きたドラマの通称になっています。
勝利すればワールドカップ初出場となるこの試合で、日本は試合をリードしていましたが、アディショナルタイムでイラクが得点し、結果として予選敗退となってしまいました。
このように、サッカーの試合時間は最後まで何が起きるかわからない、ドラマに満ちています。
えっ、延長戦もあるの?
アディショナルタイムの他に、試合時間終了までに勝敗が決まらなかった場合には延長戦が行われる場合もあります。
同点ならば引き分けとして終わる試合もありますが、トーナメント戦などにおいて、勝敗をきちんと決めなければならないという場合には前後半合わせて30分の延長戦を行います。
必ず行わなければならないものではなく、延長戦を行わない場合もあります。
延長戦が行われなかった場合や延長戦でも勝敗が決まらなかった場合、PK戦で決着をつけることになります。
ここを覚えればバッチリ!
さて、少々複雑になったので一度おさらいしてみましょう。
・サッカーの試合時間は前半45分+後半45分の90分
・前半と後半の間には15分間のハーフタイムがある
・前後半それぞれ45分が経過した後にアディショナルタイムが追加される
・試合時間終了時点で同点の場合は延長戦が行われることがある
ここを押さえておけば、テレビで中継を観たりするのにも時間の検討がついて便利ですよ。
ぜひ覚えておいてくださいね。
観戦が楽しくなったら、スタジアムへ
ただなんとなくテレビで追っていた試合も、試合時間がわかっていると流れをつかみやすく、観戦がより楽しくなりますよ。テレビだけで物足りなくなったら、ぜひ仲間とスタジアムで実際に観戦してみてくださいね!