どうも肘のあたりに違和感があったり、痛んだりする。それはテニスエルボーの症状かもしれません。テニスエルボーの具体的な症状やチェック方法、改善のための方法などをご紹介します。
肘のあたりに痛みが出る
テニスエルボーは肘の腱が痛むことで生じる肘の痛みが主な症状です。肘から先には指先までをコントロールする様々な筋肉が集約しています。手首を伸ばす役割を担っているものに長橈側手根伸筋(ちょうとうそくしゅこんしんきん)、短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)などがあります。テニスエルボーの原因は詳しくは判明していませんが、この短橈側手根伸筋に問題があるために生じると言われています。つまりは筋肉の問題ということです。
原因はテニスに限らない
テニスエルボーはその名前の通り、テニスをプレイしている人に多く見られるためにテニスエルボー、テニス肘と名付けられました。しかしながら、同じように短橈側手根伸筋を酷使するものであれば同じ病態となります。テニスエルボーはテニスの他にも、家事やパソコン作業などでなることもあるのです。
テニスエルボーのチェック方法
テニスエルボーは肘の親指側の部分が痛みます。手首を反らせたり、指を持ち上げる動きをする時に痛み、安静時にはほとんど痛むことはありません。テニスエルボーのチェック方法としては、Thomsenテスト、Chairテスト、中指伸展テストという3つのチェック方法があります。Thomsenテストでは、チェックをする人(医者など)が患者の手首を手の甲側に押し曲げ、それに対して患者が手首を伸ばす(元に戻す)ように力を入れます。Chairテストでは患者が手を伸ばした状態で、イスを持ち上げる動きをしてチェックします。中指伸展テストではチェックをする人が患者の中指を上から押し、患者が中指を伸ばすように力を入れます。いずれのテストでも、肘から腕にかけて痛みが走る場合はテニスエルボーと診断されます。
テニスエルボーの改善方法は?
テニスエルボーは保存療法と手術療法があります。保存療法では手首、指のストレッチ、湿布や外用薬の利用のほか、麻酔薬やステロイドを注射したりしての療法があります。また、テニスエルボー用のバンドなどを利用することも出来ます。個人的に出来るストレッチの方法は動画でご紹介する方法です。痛む側の腕の手首をもう片手でつかみ、身体の内側に向かってひねります。この時に掴まれている方の腕を逆側にひねるとより効果が発揮されます。この動きによって、長橈側手根伸筋や短橈側手根伸筋、指を伸ばすための総指伸筋などがマッサージされ、血流が良くなります。痛みは疲労の蓄積によって固くなった筋肉で発生させているものですので、このようなストレッチに酔って改善が見込めます。
こまめなストレッチで肘のケアを!
いかがでしたでしょうか。テニスエルボーになってしまうと痛みでいろいろな作業が苦痛になります。テニスのプレイの後はもちろん、長時間のパソコン作業などを行った後なども、このマッサージをして筋肉をほぐすように心がけましょう!