夏が近づくとあちこちのプールがオープンし、映画もプールものを見たいなあと思うものです。そこで今回は笑いあり涙あり、甘酸っぱい青春像や人間模様を楽しめる、プールを題材とした映画を4つご紹介します。
ウォーターボーイズ (2001)
プールを華やかに彩るシンクロナイズドスイミング。女性の競技としての認知度の高いシンクロナイズドスイミングに高校の男子生徒が挑戦するというストーリー。この作品自体はフィクションですが、モデルとなった高校が実際にあるのだそうです。埼玉県立川越高校では、水泳部が文化祭で男子部員によるシンクロを披露しており、これをテレビ局が取材しドキュメンタリーとして放映。これを見たプロデューサーが映画化を思いついたと言われています。映画ウォーターボーイズがヒットしたのち、テレビにて連続ドラマ化され、高い視聴率を誇りました。
バタアシ金魚 (1990)
漫画雑誌で連載されていた望月峯太郎の同名漫画作品を映画化したもの。高校生の主人公、花井薫が同じ高校の塚原苑子に一目惚れし、水泳部に入部して猛アピールを始めます。しかし主人公は泳げないのでした。そんな薫を苑子は断り続けるのですが、ストーカー顔負けのアプローチを続ける薫。苑子はノイローゼ気味になって過食症になってしまいます。そんなちょっと重い?ラブコメ作品です。花井薫役に筒井道隆、塚原苑子役に高岡早紀などのベテラン俳優の若かりし頃が見られます。
プール (2009)
漫画家の桜沢エリカが映画化されることを前提に書き下ろした「プール」は、タイのチェンマイ郊外を舞台にストーリーが進みます。タイトルの「プール」は、舞台となるゲストハウスにありますが、誰も泳ぎません。このプールは作中のゲストハウスの面々がぽつりぽつりと語らったり、何かを作ったりする場所。ストーリーも非常に淡々とした6日間を描きます。人々のゆったりとした生き様をぼーっと眺めたい人におすすめです。
ラフ ROUGH (2006)
高校の競泳界を描いた作品。代表作「タッチ」でおなじみの、あだち充の同名の漫画作品を映画化したものです。あだち充の作品の中ではかなり評価が高いもので、「これがベスト」と評するファンも多くいます。映画では主人公の大和圭介を速水もこみちが、ヒロイン二ノ宮亜美を長澤まさみがそれぞれ演じました。二人は同じ高校、同じ水泳部同士ですが、祖父の代からの和菓子屋のライバル・・・そんな二人がいがみ合いつつ、だんだんと惹かれていく恋愛模様を描きます。とてもわかり易い恋愛ストーリーがウリです。
色々な「プール」の物語があった!
いかがでしたでしょうか。プールを題材にした映画ということですが、恋愛物を始めとしたものだけでなく、青春モノやヒューマンドラマまで、色々なものがありました。個人的なイチオシはプールに入らない「プール」です!皆さんもぜひ一度見てみてくださいね。