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アメフト用語「ピストルオフェンス」とは

ピストルオフェンスはピストルフォーメーションとも呼ばれ、ショットガンフォーメーションの進化系ともいえる攻撃隊形の一つです。

ショットガンからピストルでは威力が減ってるじゃないかと思われるかもしれません。しかしそんなことは全くありません。寧ろショットガンよりピストルの方が貫通力(突破力)が上って、強力になったと言っても過言ではないのです。

ピストルの特徴

オフェンスラインにWR(ワイドレシーバー)を左右に配して、ショットガンと同じようにレシーバーを増やした隊形です。
ショットガンはC(センター)の後方7ヤード前後の位置にQB(クォーターバック)をセットしましたが、ピストルではCから3~4ヤード後方の位置にQBをセットし、更にその後ろにRB(ランニングバック)をセットします。

ピストルの利点

ショットガンよりはCとの距離が短いとはいえ、QBが3ヤード程は下がった位置にいるので、周りの状況が見やすくなり、パスプレーの場合はパスコースも探しやすいですし、ランプレーの場合は様々なオプションも選択しやすくなります。
例えば相手ディフェンスの動きを見て、QBから後ろにいるRBにボールをピッチする、或いはパスフェイントを掛けてQBがそのまま走るなどのリードオプションが可能です。
ショットガンは基本的に、レシーバーを増やしてパスプレーに有利な反面ランプレーの選択肢の少ない隊形でしたが、ピストルはパスプレーでもランプレーでもどちらでも選択出来るプレー幅の広い隊形です。ですのでディフェンス側とすれば、どちらの攻撃で来るのか予測し難いということになります。そしてもう一つはQBとRBが縦に並んでいるので、ディフェンス側からはRBが見え難いという利点もあります。

ピストルの難点

QBをRBのように使うことから、QBのディフェンスによる怪我の危険性が高いことが挙げられます。
RBが後ろに下がっている分、前へ出るのに多少時間が掛かってしまいます。

QBの横にFB(フルバック)などを置いて、HB(ハーフバック)を2人にするパワー隊形もあります。
QBからピッチを受けたRBが走る、QBからのハンドオフでFBがダイブする、QBがそのまま自分で持って走るなどのオプションが選択出来ます。

 

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