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アメフト用語「ツー・ミニッツ・ウォーニング」とは

圧倒的なパワーとスピードがぶつかり合うアメリカンフットボール。本場アメリカでは最も人気のあるスポーツの一つです。
全米ナンバーワンを決めるスーパーボウルは視聴者数が1億人以上と言われ、毎年テレビの視聴率No1を記録し続けています。プロリーグであるNFLでは、独特のルールがたくさんあることでも有名です。

ツーミニッツ・ウォーニングとは

アメフトのプロリーグであるNFL独特のルールとしてツーミニッツ・ウォーニングというものがあります。これは、前半・後半のそれぞれ残り2分になると自動的に時計が止まり、いわゆるタイムアウトの状態に入るというものです。
スナップ前など、プレーが開始される前にツーミニッツになった場合、即座に時計が止められます。インプレー中にツーミニッツになった場合は、プレーが止まった時点で時計が止まります。
また、ツーミニッツ後はクォーターが終了するまでチャレンジできないことになっています。

ツーミニッツ・ウォーニング導入のきっかけ

アメフトはアメリカで最も人気のあるスポーツですから、当然、テレビなどのメディアもこぞって放送しています。もちろん、かなりの高視聴率を記録し続けている、いわばドル箱のコンテンツと言えます。そこで、ゲーム終盤でクライマックスとなる残り2分間の前にCMを入れたいテレビメディアの要請で導入されたのが、このツーミニッツ・ウォーニングです。つまり、ゲームの中で最も高視聴率となる終盤にCMを入れる時間を稼ぐためのテレビメディアの策だったわけです。このような要望が通ってしまうあたり、プロスポーツがショービジネスとして確固たる地位を築いているアメリカならではと言えます。
当然、ツーミニッツ・ウォーニング中のCMは価格も高くなるため、テレビメディアには多額のCM料が入ってきます。

ツーミニッツ・ウォーニングのメリット

もともとはテレビメディアの要望で導入されたツーミニッツ・ウォーニングですが、チームや選手としても、一番重要なゲーム終盤でタイムアウトを消費せずに作戦を立てることができるため、非常に重要なシステムとなっています。

また、ツーミニッツ・ウォーニングを導入していないカレッジフットボールでも、試合終盤の2分間は重要な時間帯とされており、ツーミニッツオフェンス・ツーミニッツドリルといわれる戦術を用意しているチームがほとんどです。
終盤の攻防を左右する2分間にビジネスとして成功させたいメディア側と勝利を確実にしたいチーム側の思惑が見事に一致したシステムなのです。

 

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