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アメフトの攻撃側の主なフォーメーション

アメリカンフットボールでは、攻撃側はラン・パス・キックを駆使して、如何にボールをエンドゾーンへ運ぶかを考えます。もちろん守備側はそれを阻止しようとするわけですから、守備の逆を突くのか、正面突破をするのか、そんな駆け引きもアメフトの魅力の一つです。

そこで、ここでは、アメフトの攻撃側の戦術の基本となる主なフォーメーションについて説明します。

フォーメーションの種類

アメフトの攻撃側は11人で構成されます。このうち、7人がライン・オブ・スクリメージに並ばなくてはいけません。ですので、残りの4人を、\\\”どんなポジンションの選手で”、”どこに配置するか”でフォーメーションの形が決まります。

フォーメーションは大きくわけて、Tフォーメーション、Iフォーメーション、ショットガン、ピストルがあります。

Tフォーメーション

アメフトのフォーメーションとしては最も古くからあるラン隊形です。クォーターバックはセンターのすぐ後ろに立ち、バック3人をクォーターバックの後ろに横一列に並べた体系です。上から見たときにバックとクォーターバックの並びが「T」の形に見えることから「Tフォーメーション」と呼ばれています。レシーバーを置かずランのみの戦術のため、現在のNFLではほとんど見られないフォーメーションです。

Iフォーメーション

Tフォーメーションに替わるラン隊形として生まれたのがIフォーメーションです。クォーターバックの後ろにバック2人を縦に配置します。バックとクォーターバックが縦一列に並び、「I」の字に見えることからこの名がつけられました。少ない人数で多彩なラン攻撃ができ、さらにレシーバーを置くことができるため、パスへの変化も付けやすいため、現在ではプロアマ問わず、ほとんどのチームが採用しています。

ショットガン

パスプレイを得意とするチームがよく使う隊形。TフォーメーションやIフォーメーションと違い、クォーターバックはセンターから離れた位置でスナップを受けます。ハーフバックをクォーターバックの横に配置し、そワイドレシーバーを前面に展開させます。

クォーターバックが下がった位置でボールを受けるので、フィールド全体を見渡せるとともに、ライン・オブ・スクリメージから離れているため、相手のブロックがクォーターバックに到達する時間を稼ぐことができ、レシーバーをより遠くまで走らせることができます。反面、クォーターバックがその位置をほぼ変えずにパスを投げるので、ブリッツされやすいという弱点もあります。

ピストル

Iフォーメーションとショットガンを組み合わせ、ランもパスもできるよう進化させた隊形。ワイドレシーバーのセット位置はショットガンと同じですが、クォーターバックの背後にハーフバックを置くことで、ランプレイへの選択肢も増やすことができる隊形です。

おわりに

主な隊形は以上ですが、実際のゲームでは、これに選手の能力や、展開を考慮したアレンジが加えられたオプションが多数存在します。隊形を見て、そのあとのゲーム展開を予想しながら観戦することもアメフトの楽しみ方の一つです。

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