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コミケのカタログの表紙はどんなのが描かれているの?

世界最大の同人誌即売イベントとして知られるコミックマーケット(コミケ)に欠かせないのが、膨大な数の出展者一覧が掲載されているカタログです。

「コミックマーケット」のカタログのはじめて

日本のコミケの草分け的存在でもあり、世界最大の同人誌即売会となったコミックマーケットですが、初期の頃は規模も小さいものでした。1975年からコミックマーケットはスタートしましたが、カタログが製作されたのは1982年の第21回からです。この時のイラストは岩崎摂氏によるペンを持つ花魁を中心にしたモノクロイラストです。ページ数は32ページで100円で販売されていました。しばらくはモノクロのカタログでしたが、1983年の夏から表紙がカラー化され、200円で販売されました。

「コミックマーケット」のカタログは厚くなる一方

コミケの回を重ねるごとに、参加サークル数が増えていき、ページ数が増えていくコミケのカタログ。1986年冬開催時には平綴の背表紙ができるまでになりました。初めて1000ページを超えたのが1998年夏開催の時で、この時は森永みるく氏のイラストが起用されています。
ちなみに、1989年冬から背表紙にイラストが入るようになったのですが、歴代のコミケのカタログを並べると連続絵になっていて、コレクターのひそかな楽しみとなっています。

「コミックマーケット」の表紙イラスト

コミケカタログの表紙は、基本的にコミックマーケットに参加している人が書いています。同じ人が表紙を担当することはこれまでありません。同人誌とはいえ、メジャーで活躍している作家も多数いるため、表紙作品のクオリティは高いものが多いです。時代時代で人気のあるジャンルや、夏/冬など開催日の季節感をイメージしたイラストが多いですが、基本的には作家の自由な発想に任せられているようです。

コミケカタログはROM版もある

膨大な情報量を誇るコミケカタログですが、PCで閲覧・検索ができるように、CD-ROM、DVD-ROM版のカタログが発売されるようになりました。CD-ROM版は1999年夏から発売されます。DVD-ROMに変更サれたのは2011年冬からです。初期の頃は、紙版と同じイラストでしたが、2002年冬の担当のうたたねひろゆき氏の担当以降からは、表紙イラストが紙版とROM版で異なります。コミケカタログコレクターにとっては、紙版とROM版の両方をゲットしたいところです。

コミケカタログは開催日1ヶ月前から販売

コミケカタログは通常、開催日の約1ヶ月前から販売されます。毎回、表紙を努める作家が誰になるかの話題からコミケのイベントとしての盛り上がりが始まります。参加サークルが35,000ほどもあり3日間で50万人以上が訪れる巨大イベントとなったコミケ。お目当てのサークルを探し、コミケを120%楽しむ必須アイテムであるカタログの需要はなくなることはありません。

 

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