バスケットボールのコートには、ゴール前などに色々なラインが走っていますが、あれはどういったものなのでしょうか。バスケのコートについての用語を見てみましょう。
FIBAとNBA
バスケのルールやコートの規格は、基本的にFIBA(国際バスケットボール連盟)が定めたものが使用されています。そして、北米で展開するNBA(男子プロバスケットボールリーグ)も、FIBAに加盟しているUSAバスケットボールの一つなのですが、ルールやコートの規格は独自のものが使われます。ですが、2010年からFIBAのルールが改正され、コート規格もNBAルールに近づいたものに変わりました。変更以前のコートの経験がある方も、新しいコート規格を把握しなくてはいけません。
コートライン
バスケのコートの大きさは縦28m×横15mが使われていて、長辺のことをサイドライン、短辺のことをエンドラインとそれぞれ呼びます。この二つのラインの内側がインバウンズ(コート内)となり、ラインより外のことがアウト・オブ・バウンズ(コート外)となります。コートの中央にはコートを二つに分けるセンターラインがあり、その中央には丸いセンターサークルがあります。センターラインより自陣が攻め上がるコートのことをフロントコートといい、下のコートをバックコートと呼びます。センターラインからフロントコートへ進むと、バスケットの中心から6.75mの距離を半円の形で走るスリーポイントラインが見えます。コート規定改定により、このスルーポイントラインは、従来のものよりバスケットの中心から50cm延長されています。そして、スリーポイントラインの内側にある小さめの半円のラインを、フリースローサークルと呼びます。このサークルに隣接した長方形の一辺のことをフリースローラインといい、長方形の部分をフリースローレーン(ペントエリアor制限区域)と呼びます。フリースローレーンも、改定前と現在では台形から長方形に変更されています。フリースローレーン上に並ぶ小さなマークをハッシュマークといい、フリースロー時にこのマークに沿って選手たちは並びます。また、四角く塗りつぶされた部分をニュートラルゾーンと呼び、リバウンドプレーヤーが立つ印です。最後に、コート規定改定に伴って新設されたラインとして、バスケット(リング)を囲む半円のラインのことをノーチャージセミサークルと呼び、サイドラインの端から8.325mのところに引かれる短いラインをスローインサイドラインと呼びます。従来どおりのものもありますが、新しい規格のものや新設のものもありますので、プレーする時はもちろんですが、観戦する場合でも、コートの用語をしっかりと覚えておきましょう。