スキーの動作を説明する便宜上、斜面に立った時のふもと側を”谷側”、頂上側を”山側”と通称します。
フォールラインと谷側
ゲレンデで、一般的に最大傾斜線の事をフォールラインと呼びます。斜面上ではスキーヤーが立っている位置によってラインが違ってきます。例えれば、いちばん落ち込んでいる所、実際に立っている位置からボールを転がすと転がり落ちる方向がその位置でのフォールラインになります。斜面上に立った自分を中心にして見て、フォールライン上の下側を谷側、上側は山側、と呼びスキーの動作を説明します。
スキー操作と谷側
スキー操作は、どのような滑り方でも、交互の足に荷重を切り替えて滑る必要があります。その操作の説明の際に、谷側のスキーの荷重を、山側のスキーに切り替えてターンを始動しましょうといった説明をします。これは、実際の斜面でフォールラインに向かって滑る際に、下側にある荷重をいったん抜重して上側に荷重を切り替えていく操作を説明している事になります。スキースクールなどでも、説明者は生徒とは別な方向、別のフォールライン上に立って説明する場合がほとんどです。なので、右足から左足へといった方向での説明よりも、谷側から山側へと説明した方が、それぞれの立ち位置に合った操作の説明しやすくなります。ただ、ほかにも外足、内足と呼んで操作の説明をすることもあり、初心者だけでなく中級者にも混乱する場合が見受けられますので、区別して説明する必要があります。