実のところ、バドミントンのルールには「デュース」と呼ばれるものはありません。便宜上使用されているにすぎない呼称なのですが、なぜデュース呼ばれているのか、どういった状況のことをそう呼ぶのかを見てみましょう。
延長戦
バドミントンは基本3ゲームマッチで行われ、先に2ゲームを取った側が勝ちとなります。1ゲームを取る為にはラリーポイントが21点必要になのですが、2点差がついた状態で取得しなければ延長戦となります。つまり、互いに得点が20対20の場合は延長戦に入っていきます。そして、延長戦も2点差がつかなければ続くこととなり、最終的には30点に先に達した側がゲームを取得することになります。デュースについて知るには、この延長戦部分がポイントになってきます。
デュース(deuce)とは
デュース(deuce)の語源はフランス語にあるとされ、「a deux le jeu(両選手は同点である)」という語が由来だという説と、単純にフランス語の数字の「2(deux)」から来ているという二通りの説があります。バドミントンの延長戦はあくまでも延長戦という呼称になりますが、同じく2点差がつかないとゲームが取れないような状況の時のことを、テニスやバレーボールなどではデュースと呼称されています。ルール上定義されている言葉ではありませんが、他のスポーツの同様の状況に相当する語として、バドミントンや卓球などでも延長戦のことを一般的にデュースと呼称したりする場合もあります。ですが、実のところバドミントンのルール上にデュースの定義は存在しない、ということを覚えておくと良いでしょう。