登山中の事故に、どう対応したら良いのでしょうか?傷病者の身体に気を使いますが、対応を誤った場合は他の仲間が危険に晒されたりします。つまり、二重遭難にも気を付ける必要が有るのです。そのためリーダーには、冷静・沈着な行動が求められます。
安全な場所へ
まず、場所の移動です。それは、再度の落石や雪崩に即応するためです。また、急斜面での介護は転落の危険を秘めています。そこで、素早く周囲の状況を把握し二重遭難の危険を感じたなら、安全な場所に移動します。傷病者の移動に手が不足する場合は、近くの登山者に依頼します。
応急手当
次に、傷病者の容体を見て、必要な場合は応急処置を施します。従って、講習などで事前に応急処置を学んでおく事が必要があります。天候の悪い場合は、テントに収容し、傷病者に直接風や雨、雪が当らないようにします。
救助の要請
そのうえで、救助を要請します。要請の仕方は、パーティか単独登山か・通信手段は有るか・近くに山小屋が有るか等によって違ってきます。仲間が身動きできない場合と、自分自身が身動きできない場合が有ります。仲間が身動きできない場合は、最寄りの警察か山小屋に救助要請しますが、仲間のところへ行けなければ現場に何人かを残し山小屋などに急行し救助を要請します。自分が身動きできない場合は、仲間に依頼します。仲間がいなくて付近に誰も居ない更に携帯電話などの連絡手段が無い場合は、安全な所・発見されやすそうな所に移動して救助を待ちます。
まとめ
遭難したら、安全な場所に移動し、応急手当をして、山小屋や警察等に救助を要請します。救助要請の連絡が不可能な状況では、安全な場所・発見されやすそうな場所に移動して救助を待ちます。