ランニング中に足首をひねって捻挫してしまった場合、どうするのが正しい対処法になるのでしょうか。患部を冷やしたほうがいいのか、それとも温めるべきなのか、捻挫の対処法を見ていきましょう。
捻挫とは
そもそも捻挫は軽く見られがちですが、実は足首にある靭帯に損傷を負った時に起こるものになります。つまり、捻挫はれっきとした怪我の一種に分類されるのです。靭帯は関節を繋ぐ接合組織と呼ばれるものなのですが、そこが伸びていたり、切れていたりしてしまっている状態になります。怪我の処置に問題があると後遺症が残るように、捻挫も間違った処置をするならいつまでも安定しないものになってしまうでしょう。
急性期
怪我の状態は二通りに分けられ、怪我をした直後は急性期と呼ばれる状態になります。この急性期は捻挫にも当てはめられ、この期間の正しい処置法として「RICE処置」という治療法があります。「安静」「冷却」「圧迫」「挙上」という意味の単語の頭文字を取った呼び名なのですが、捻挫はこの4工程を施していく治療法が適切になります。まずは患部を動かさないように安静にし、炎症や痛みを抑えるために患部を冷やしていきます。そして、その後はテーピングなどで圧迫固定し、心臓よりも上の位置に拳上することで腫れや充血を防いでいくというものです。そうです、捻挫直後は患部を冷やすのが正しい対処になります。
慢性期
捻挫の痛みや腫れが引いた後の期間のことを慢性期と呼びます。たいだい2~3日程度で強い痛みを伴う急性期が終わり、その後の鈍痛が残っている期間が慢性期になります。この慢性期には患部の筋肉は硬くなり、血流が悪い状態になっているため、お風呂や温湿布などで温めて血流をよくしてあげることが対処法となります。慢性期に入ったならば様子を見ながら温めてあげましょう。
まとめ
ランニングで捻挫を負った場合には、まずはとにかく患部を冷やしてあげましょう。そして、何日か経って強い痛みが引いたら今度は温めてあげましょう。もちろん歩けないほどの場合にはすぐに病院やクリニックへ行くことをおすすめします。