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毎年、冬に決勝が行われる『天皇杯全日本サッカー選手権』は、1921年に開始したサッカーの日本一を争う大会で、その規模も都道府県予選から始まる日本最大のサッカーオープントーナメントでもあります。Jリーグ発足以降は、全てJリーグのチームが優勝していますが、最多優勝回数を誇るのは意外なチームなのを御存知でしょうか。

最多は慶応義塾大学の9度

今年で95回を迎える『天皇杯全日本サッカー選手権』ですが、優勝の回数が一番多いのは、1937年の第17回大会に初優勝して以来9度を数える慶応義塾大学です。ちなみに2位は横浜F・マリノス(日産自動車含む)と、関西学院大学の7度の優勝です。当時は、プロもなかったため、大学のチームやクラブチームが上位にくることが多かったようです。

最近は大学勢低迷

慶応義塾大学は10度目の優勝を目指してのぞんだ1960年の第40回大会では、決勝で古河電工に4対0敗れて準優勝に終わり、それ以来、決勝まで勝ち上がっていません。最近の大会でも、ときどき大学がJリーグのチームに勝つこともありますが、決勝の舞台までは遠いようです。現在、国内の3大タイトルと呼ばれているのは、Jリーグ(J1リーグ戦)、Jリーグヤマザキナビスコカップ、『天皇杯全日本サッカー選手権』です。Jリーグの下部組織のレベルアップもあって、アマチュアからプロに転向してすぐに活躍する選手もいますので、才能ある若い選手たちが大学でもプレーすれば、もっと大学チームが活躍するかもしれません。

まとめ

『天皇杯』は、以前は正月の元旦に行われて『正月の風物詩』といわれていました。今は、オリンピックに向けて国立競技場が使えませんし、決勝戦の日程も変更になったりしています。しかし、これからも大学チームの活躍も、『冬の風物詩』のひとつとして楽しみにしたいと思います。

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