クリスマスソングとして有名な「ジングルベル」。この曲の歌詞はいくつかの日本語詞が作られていますが、オリジナルのジングルベルはどういう歌詞かご存じですか?クリスマスソングへの理解を深めてみましょう!
「ジングルベル」の生い立ち
「ジングルベル」は元々クリスマスソングとして作られたわけではありませんでした。アメリカの牧師が自分の協会で、お祝いをする時に歌うために作曲をしたのがこの曲なのです。元々の題名は「One Horse Open Sleigh」。「一頭立てのソリ」という曲名でした。
「一頭立てのソリ」の歌
英語の歌詞では、「雪の中を駆ける一頭立てのソリ」という歌詞で始まっています。一頭立てのソリとは、馬などが一頭で引くソリのことです。クリスマスというとトナカイをイメージするかもしれませんが、実はアメリカには自然のトナカイはいません。
鈴はどこについている?
ジングルベルの歌詞ではベル、つまり鈴についても詳しく書かれています。この鈴は実は「馬の尻尾」につけられているんですね。馬につける鈴を「馬鈴」と呼びますが、基本的に尻尾にはつけないものです。この尻尾の鈴は「遊び心」を表していると言えるでしょう。
歌はいつ歌われている?
ジングルベルの歌詞中には「Tonight」という単語が入っています。「今夜はソリの歌を歌って楽しもうよ」という歌詞です。このため、ジングルベルの歌は夜に歌われることをイメージして作詞されたと考えられますね。
「ジングルベル」とはどういう意味?
「ジングルベル」とは、動詞の「Jingle」と、名詞複数形の「Bells」から成っています。「Jingle」とは、「○○をリンリンと鳴らす」という意味があります。つまり「ベルをリンリン鳴らせ!」という意味があります。そして、先述したように歌詞中には馬の尻尾に鈴が付いています。つまり、馬を走らせることによって鈴が鳴りますから、「馬を走らせてソリを滑らせよう!」という意味なのです。
そり遊びが楽しくてたまらない!
歌詞中にはクリスマスの文字はひとつもありません。何が楽しいかと言えば、そり遊び以外にないのです。「一頭引きのソリに乗って遊ぶことはなんて楽しいんだ!」というのが、コーラス部分(サビ)の歌詞の全てです。馬を走らせるという意味を含む「ジングルベル」、馬の進みに合わせてリズミカルに鳴る鈴が響き渡る白銀の大地が浮かんできますね。
実は3番まである「ジングルベル」
ジングルベルはクリスマスソングとして認知されてから歌われているのはほとんど1番だけですが、実は4番まであります。二日後には痩せてひょろひょろした馬でソリ遊びをします。女性を横に乗せてソリ遊びをするのですが、斜面で滑って横転してしまいます。3番では若者に向けての応援メッセージが込められています。
「ジングルベル」はそりの歌
クリスマスソングとしての「ジングルベル」の歌詞についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。こうやって見ると、アメリカのソリ文化などがわかって面白いですよね。