テニスでは「ゲーム」という単語を進行上よく使いますが、テニスに詳しくない人は「試合のこと?」と思ってしまいますよね。テニスにおける「ゲーム」とは何なのでしょうか?
「ゲーム」は試合そのもののことではない
結論から言ってしまえば、テニスにおける「ゲーム」は試合そのもののことではありません。テニスの試合そのもののことを表す単語としては「マッチ」があります。この「マッチ」を征するために、いくつかの「セット」を勝つ必要があり、セットは「6ゲーム」を先取することで得られます。
ゲームは一つの区切りである
よくスポーツ系のニュースなどでは「1ゲーム速報」などと言われますが、ゲームはテニスの試合の中でも小さな単位であることは確かです。テニスの試合は3セットマッチ、5セットマッチなどがあり、1セットで1時間くらいかかるものです。1セットが6ゲームですから、大体「10分速報」というようなニュアンスですね。
4ポイント先取で1ゲーム獲得
それでは、テニスの得点ルールなどについて見ていきましょう。テニスでは得点のことをポイントと呼びますが、4ポイント先取すると1ゲームを獲得することが出来ます。テニスの試合では0点から始まり、15、30、40というふうに変則的な得点の増え方をしていきますが、40点で3ポイントです。お互いが3ポイントになった時にはデュースとなり、その後2連続でポイントを得なければゲームが終了しません。
6ゲームで1セット獲得
そして、6ゲームを勝利すると1セットが終了します。セット終了後には「セットブレイク」として、先取は一旦ベンチに引き上げて2分間の休憩を得ることが出来ます。ゲーム中にも休憩は出来ますが、長い時間の中でも短時間の休憩しか取れないのがテニスの世界なのです。
3セットまたは5セットで1試合
このようにして3セットまたは5セット内で競う、「3セットマッチ」や「5セットマッチ」で試合を決めるのが現在のテニスのルールです。5セットマッチになると3セット先取とは言え、もつれれば5時間近い試合になることもあります。
テレビでテニスが放送されない理由
テレビであまりテニスが放送されないのは、このように「時間がどれだけかかるかわからない」ということも関係しているようです。3セットマッチでも3時間くらいかかるとすれば、多くの他のスポーツは2試合くらい行えてしまうのではないでしょうか。
ルールの改善を挙げる声も
男子の4大大会(グランドスラム)では5セットマッチで行われますが、「試合時間が長すぎる」という声も少なくありません。特に、40度近くなる炎天下での試合が3時間以上、もつれれば5時間近くにもなる試合は、選手だけではなく観客にも相当ハードなものとなります。「ちょっとテニスでも見に行こうか」という心構えでは見に行くことは難しそうですね。
「ゲーム」を繰り返して試合を決める!
いかがでしたでしょうか。テニスはこのように「ゲーム」という小単位の区切りを何度も繰り返して試合(マッチ)を制するというルールになっています。非常に長い時間をかけて1つの試合の勝敗が決まっているのですね。