サッカーの試合で前半と後半の間にあるハーフタイムですが時間に決まりはあるのでしょうか?サッカーのハーフタイムの成り立ちから現在の時間に決まった経緯やその間選手たちがどんなことをしているのかなどをまとめてみたいと思います。
そもそもハーフタイムとは何か?
ハーフタイムとは試合の前半と後半を分ける時間のことをいいます。現在のJリーグのルールでは後半キックオフが前半開始から60分後となっているため計算すると15分となります。しかしアディショナルタイム等で試合が伸びた場合はその分ハーフタイムは短くなります。ただしアディショナルタイムが5分を超えた場合はその分後半開始も遅らせることができるので、その際には15分のハーフタイムとなります。
もともとはハーフタイムはなかった
実はサッカーが始まったころは試合が前半と後半にかれてはいませんでした。当時は試合時間自体も明確に決まっておらず、とにかくボールを蹴りあって遊ぶという事が原点でした。その後も地域でそれぞれが決めたルールでサッカーは行われていました。その後統一のルールを決めようという事で、ケンブリッジ大学においてある程度のルールが決められました(ケンブリッジ・ルール)。しかし試合時間に関するルールは決められておらず、試合をする際に双方のチームが話し合って時間を決めていました。
いつハーフタイムが誕生したのか?
ではいつ頃ハーフタイムというものが誕生したんでしょうか?統一ルールとなったケンブリッジ・ルールでもハーフタイムの取り決めはありませんでした。その後1863年にイングランドサッカー協会が作ったサッカーのルールでも競技時間を1時間半にするという取り決めのみでハーフタイムについては決められませんでした。1871年になってイングランドサッカー協会が決めたルールの中で、ハーフタイムを決定しました。しかしハーフタイムについては「審判によって特に許された場合のほか、5分を超えてはならない」という内容で今より時間が短いうえに、5分にも満たないという可能性もありました。
現在のハーフタイムは何分?
その後ルールが改訂されハーフタイムが「15分を超えてはならない」となりました。この15分という考えは上述したように、後半開始を前半開始から60分後とするルールのため最大で15分のハーフタイムとなります。
15分以外のハーフタイムはある?
Jリーグや国際ルールでは15分というのがハーフタイムの時間ですが、サッカー全体では他のハーフタイム時間もあるのでしょうか?サッカーについては基本的に女子サッカー、高校サッカー、小学生のサッカーなども15分を超えない時間というのが公式のルールになっているようです。ただし試合時間は子供のサッカーなどは短くなっていたりもします。
サッカー以外のハーフタイムの時間
サッカーのハーフタイムは15分ですが、他のスポーツではどうなんでしょう?ラグビーでは10分以内です。バスケの場合は大会によって若干違いがあるようですが、だいたい10分~20分程度です。アメフトの場合は15分程度となっています。しかしバスケやアメフトは4クオーター制の試合なので他のクオーターの間にも数分のクオータータイムが設けられています。
選手は何をしているのか?
15分程度とあまり長い時間ではないように思われますが、ハーフタイム中に選手たちはどんなことをしているのでしょうか?その内容について大きくは着替え、休憩、水分補給、作戦会議などを行い、各選手は後半戦に備えています。なかなか稀ではありますが中にはシャワーを浴びたりする選手もいるそうです。
観客はハーフタイムに何をする?
一方、試合を観ている観客はどのようにハーフタイムを過ごしているのでしょうか?こちらもさまざまなのですが、トイレや売店に行ったりする人も多いようです。またハーフタイムショーなどが行われるような試合の場合はそのショーを観ているという人も多くいます。
ハーフタイムの登場は初めからではなかった
サッカーで今は当たり前になっているハーフタイムもはじめは無く、連続した1試合でした。そこからハーフタイムが登場し、時間も5分、15分と今の形になっています。その時間に選手たちは水分補給をしたり、作戦会議をしたりと後半に向けて調整をしています。