オリンピックで金メダルをとってさらにメジャーなスポーツの仲間入りをしたソフトボール。多くの中学校の部活にもありますね。似たスポーツに野球があり、男子は野球、女子はソフトボールといった認識が強いですが、細かく見ていくと、ゲーム性は似ていますが細かなルールは全く異なるのです。今回は誰でもわかるソフトボールのルールブックをご紹介します。
ソフトボールの大まかなルール
ソフトボールは9人制のチーム戦となり、攻撃側と守備側を交互に行っていきます。3回アウトになると攻守が入れ替わり、それを7回繰り返して、最終的にどちらが多く点数を取ったかで勝敗を決します。攻撃側はダイヤモンド状に置かれたベース(1塁、2塁、3塁、ホーム)を通過しながらホームを目指していきます。この辺は野球と同じルールになりますね。ルールブックでは野球とソフトボールのベース間の距離が、野球は約27mに対してソフトボールは約18mなり、かなり距離が短くなります。距離が短い分、ボールを野球よりも大きいものを使用し、飛ばないように工夫されています。
ソフトボールと野球の大きな違い
ソフトボールと野球が異なる基本的なルールは4つあります。
投球ルール
野球は上からでも横からでも下からでも投げることができますが、ソフトボールの場合は必ず打者に対して下手投げでなければなりません。また、ソフトボールルールブックではピッチャーサークル内で投球をしなければならなく、野球のようにマウンドというのが存在しません。
ダブルベース
ソフトボール特有のルールがダブルベースです。1塁のみに設けられ、白色とオレンジ色のベースがあり、打者はオレンジのベースを踏まなければなりません。打者と1塁手との接触を避ける目的があります。
リード
ソフトボールでは、ランナーがリードをしてはいけません。野球では盗塁をするために走者がリードを取っていますが、ソフトボールの場合はベース間が短いためリードをとることが禁止とされています。なお、ピッチャーがボールを放った後はベースを離れてもOKで、けん制という概念も存在しません。
選手の交代
野球では代打やピンチランナーなど交代を告げられた選手はその後の試合には出場できませんが、ソフトボールではスターティングメンバーのみ、交代後一度だけ復帰できるます。これをリエントリー制と呼びます。そのため、よく代走などがおくられる場面を目にすると思います。
ソフトボールのルールまとめ
野球と似ているようで実は全く違うスポーツなのがソフトボールです。ソフトボールは、大きめのボールを使うためピッチャーから繰り出される体感速度も野球に比べ早く感じます。ソフトボールの100キロが野球の150キロ以上の体感となるほどスピーディーなスポーツです。上記にあげたのは代表的なルールブックですが、細かいルールは他にもたくさんあります。スポーツはルールを知ることで観戦時の楽しさが倍増してくれます。これからソフトボールを始めようと思っている方はもちろん、観戦専門だという方にも、基本のルールをしていただければと思います。