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クリスマスと靴下の意外な関係と、ちょっとした雑学まとめ

1年の締め括りに訪れる大イベント、クリスマス。サンタクロースは靴下の中にプレゼントを入れておくのは有名ですが、そもそもなぜ靴下なのかご存知ですか。今回はそんなクリスマスの雑学をまとめてみました。

クリスマスと靴下の意外な関係と、ちょっとした雑学まとめ

クリスマスのサンタクロースの正体は?

クリスマスに欠かすことのできない存在であるサンタクロース。彼は一体何者なのでしょうか。そのモデルとされているのが、ある1人の聖教者と言われています。彼の名は「ニコラオス」。4世紀頃、東ローマ帝国に生きていた司教です。

聖ニコラオスの様々なエピソード

敬虔なキリスト教信者だった聖ニコラオス。その生き方は多くの尊敬を集め、12月6日の彼の命日は記念日になっているほどです。そんな聖ニコラオスには、弱者を救った話など数多くの逸話が残されていますが、その中でも特に有名なのが、冤罪の人を救ったという話です。冤罪にかけられた市民を、3人の兵士を携えた彼が救ったというものなのですが、これには続きがあります。なんとその後、この3人の兵士は賄賂をもらった市長により処刑されかかるのですが、彼らがニコラオスに祈りを捧げたところ、当時の皇帝の夢に彼らの無罪を訴えるニコラオスが出てきて、そして晴れて彼らが釈放されたというのです。

サンタと靴下にまつわる意外な関係

そしてサンタクロースと靴下が密接に結びつくきっかけは、まさに聖ニコラオスの行いの中に隠されていました。当時ある村に、貧しさのために娘を身売りに出さなければならない家族がいました。聖ニコラオスは、ある夜にそんな一家の屋根へ金貨を投げ入れたのです。一家はその金貨のおかげで、娘を身売りに出さずに済んだと言います。実はその金貨が、暖炉のそばにかけてあった靴下の中に入っていったというのです。今もサンタクロースが靴下の中にプレゼントを入れてくれる背景には、こうした心温まるエピソードがあったのです。

聖ニコラオスのその後

聖ニコラオスは、生きている間に様々な奇跡を起こし、その後老いにより永眠します。ただ彼の死後も、彼の遺体から溢れる薬のおかげで多くの命が救われたなど様々な逸話が残りました。生前も死後も熱い尊敬を集めた彼の遺体を祀った聖堂が建てられました。その後戦争などで彼の遺体は持ち去られてしまいましたが、現在はイタリアのバリにある教会に安置されています。

サンタクロースとクリスマスは関係がない?

数々の心温まるエピソードと篤い信仰心によって多くの尊敬を今も集めている聖ニコラオス。現在、彼の命日である12月6日は「聖ニコラオス」として、ヨーロッパをはじめとしたキリスト教が信仰の中心である国々にとって特別な日とされています。ただ、ここで思い出して欲しいことがあります。12月25日のクリスマスというのは、本来イエス・キリストが生まれた日を指しているということです。そう、実際にサンタクロースのモデルである聖ニコラオスと12月25日には、なんら関係性がないのです。では、どうしてクリスマスにサンタクロースがプレゼントをくれるようになったのでしょうか。

サンタクロースがクリスマスに現れた理由

サンタクロースがクリスマスに現れるようになったきっかけであると言われている国があります。それはアメリカです。当時アメリカにキリスト教が伝来した時、サンタクロースのエピソードと他のエピソードが混ざった結果、クリスマスにサンタクロースがプレゼントをくれるという文化が生まれたと言われています。そのエピソードというのは、イエス・キリストが生まれた時、三賢者と呼ばれる人たちが彼に様々な贈り物をしたというものです。

ヨーロッパのサンタクロース事情

サンタクロースとクリスマスに直接的な関係がない話は先ほどしましたが、実際にサンタクロースの生まれた地方であるヨーロッパでは、国によってクリスマス事情が大きく異なります。例えばオランダでは、先ほど紹介した12月6日の聖ニコラオスの日と12月25日の2つの日でプレゼントをもらうことができます。また、プレゼントをくれる存在も国によって様々です。例えばイタリアではベファーナと呼ばれる魔女が持ってきてくれたり、アイスランドではユールラッズという妖精たちがプレゼントを運んできてくれるといったものです。

ヨーロッパのクリスマス事情

そんなヨーロッパを旅行する時に知っておいて欲しいもう1つの雑学をご紹介します。それは、1月6日の「公現祭」というキリスト教の記念日です。この日は、先ほど紹介した三賢者と呼ばれる人たちがキリストを訪れ、救世主が現れたと公言した日とも、キリストが洗礼を受け、初めての奇跡を行った日とも言われ、12月25日のクリスマス以上にキリスト教にとって重要な日とされています。ヨーロッパの多くの国では12月25日から1月6日の前日までを「クリスマス節」と呼びます。もしヨーロッパのクリスマスシーズンの雰囲気を味わいたいのなら、この期間を狙ってみるのはいかがでしょうか。

靴下にはクリスマスのエピソードが盛り沢山

いかがだったでしょうか。何気ないクリスマスの飾りつけの1つである靴下のエピソードを紐解くと、そこにはヨーロッパのキリスト教をはじめとした数多くのエピソードが詰まっています。クリスマスシーズンには、お子さんや恋人にちょっとしたトリビアとして話してみてはいかがでしょうか。

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