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コミケでは禁止されている徹夜組の実情

国内では最大級のイベントであるコミックマーケット(以下コミケ)は楽しみにしている人もたくさんいるのですが、問題も多いようです。その中でも本来コミケでは禁止されている徹夜で並ぶ徹夜組についてまとめてみたいと思います。

コミケでは禁止されている徹夜組の実情

コミケの徹夜に関するルール

徹夜に関しコミケ主催側はカタログやパンフレットにも徹夜、深夜来場の禁止が明記されています。徹夜や深夜来場とは開催当日の始発以前に来場することと定義され、特にカタログでは徹夜、深夜来場の禁止を伝えるとともに、その問題点も紙面を大きく取って記述しています。

コミケでの徹夜の実情

ところが、コミケ会場で実際の状況を見てみますと決してこの徹夜に関する禁止事項は守られていないようです。コミケ前日の夜から来場者が増えてきており、1000人を超す徹夜組が来場しているという状況がツイッターなどで多く報告されています。

コミケ主催者側の徹夜組への対応

この状況に関して主催者側はどのような対応をしているのでしょうか?主催者側はツイッターなどで徹夜を禁止している旨を伝え、さらには警備員を配置しています。しかし深夜来場者の数は減らないので、この警備員が収容場所へ移動、誘導しているという状況です。結局は徹夜組を排除することはできないので、一カ所にまとめておくというくらいの対策が精いっぱいのようです。

コミケ徹夜組が与える影響

これら徹夜組が与える影響は様々あります。まずは近隣への迷惑行為となることです。建物、ホテルなどの敷地への立ち入りやごみなどの投棄なども問題になっています。また来場する人の中には少年も多く、警察の補導対象にもなるなど多くの問題が発生しています。このような状況を防ぐため主催者側は多くの警備員を配置せざるを得なくなり、その分の費用も莫大なものになります。結局はこの費用がサークル参加費用などに反映されてしまうという問題も発生してきます。

コミケ徹夜組はどうして徹夜するのか?

どうして禁止されているにも関わらず徹夜で並ぶ人たちがいるでのしょうか?理由は大きく2つあるようです。一つは少しでも早く並んで、人気の商品を手に入れたいという理由からです。人気の商品はあっという間に完売になってしまうためどうしても手に入れたい人たちは徹夜してでも欲しいと思うのでしょう。そしてもう一つは徹夜して並ぶこと自体をイベントとして楽しんでいるという理由もあるようです。この人たちは徹夜で並ぶことをコミケ前夜祭のようにでも考えていると思われます。

徹夜反対派からの意見

コミケ徹夜組はルールを違反しているのですから当然非難の声もたくさんあります。ルールを守っている方が違反している人の後ろに並ぶことになる可能性もあるのですから当然と言えば当然でしょう。また徹夜組のポイ捨てなどのマナーの悪さにも批判が集まることも多くあります。

徹夜組をなくすためには

ではコミケでの徹夜、深夜来場者をなくす方法はあるのでしょうか?一つの手段としては強制的に来場者を排除する方法があるでしょう。しかしそのためには警備員やスタッフが会場周辺を常に巡回させるなどの必要があり、あまり現実的でなさそうです。もう一つは徹夜をする必要をなくす、という事ではないでしょうか?徹夜をする一番の理由が欲しいものを入手するために早く並ぶということです。それならば徹夜をしなくても買えるという状況ができればいい訳です。これは参加サークルの販売数を増やさないといけないのでコスト増や売れ残りリスクなどの問題もあります。

これからの対策を考えていく必要がある

いくら批判の声が上がろうと、このままの状況では徹夜組はなくなってはいかないでしょう。そのためには何らかの対策が必要になってくるのですが、リスクやデメリットもあることを考えるとすぐに完璧な対策も難しいでしょう。しかし少しずつでも対策をしていかないと、せっかくのコミケも最悪は開催禁止なんていうこともありえます。そうならないように、みんなでこれからのことについて考えていく必要があると思います。

対策は難しいがコミケ徹夜組は違反行為です

コミケの徹夜行為を完全になくすのはなかなか難しい問題です。費用やリスクなど様々な問題もあります。とはいっても徹夜自体は違反行為であり、近隣への迷惑行為も発生しているので、なんらかの形で解消していかなければいけない問題でしょう。

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