クリスマスプレゼントを入れる「ブーツ」の秘密

クリスマスブーツとは

クリスマスブーツとはそもそもなんでしょうか？クリスマスブーツは、クリスマスのプレゼントを入れるためのブーツ型の入れ物のことです。スーパーなどでお菓子がたくさん詰め込まれたブーツを見たことがありませんか？あれが今日「クリスマスブーツ」と呼ばれているものになります。

クリスマスブーツの発祥

クリスマスブーツの発祥は定かではありませんが、既に50年の歴史を誇る製造元があります。滋賀県草津市の株式会社近商物産が発祥と言われています。また、同じく50年の歴史を誇るのが東大阪市にある株式会社浪花堂です。いずれにせよ、クリスマスブーツは「日本で生まれた」文化、商品なのです。

クリスマスブーツはツリー飾りから？

クリスマスブーツはどうして生まれたのでしょうか。これには近商物産の方が「ツリーの飾りにヒントを得て、『大きくしてお菓子を入れたらどうだろう？』と着想したようだ」と語られています。確かに、普通に考えれば「履き物に食べ物を入れる」というのは、あまり考えつきませんよね。

靴下とクリスマスのお話

クリスマスツリーにブーツや靴下を飾るのにはもちろん理由があります。昔々、聖人ニクラウスという人がいました。彼は子供が大好きな慈悲深い司祭で、貧しい人々を助けていました。そんな彼はこんな話を聞きます。「生活が苦しく、娘3人を過酷な仕事に出さなければいけない家がある」と。そこで慈悲深い彼は夜中に煙突から彼女たちのために金貨を投げ込みました。すると、その金貨は洗濯して干してあった靴下の中に入ったのです。翌朝娘たちは靴下を見てびっくり！・・・というお話です。これがサンタクロース、靴下とプレゼントの関係の起源となっています。

ブーツに何を入れるか考えるのも楽しみ

ブーツにはお菓子が入れられて売られているものが多いですが、最近ではブーツのみを販売して「好きなものを入れてください」というタイプの商品も増えています。可愛らしくオシャレなデザインのブーツなら、大人向けのプレゼントを入れても遊び心がありそうですよね。お子さんへのプレゼントを用意する際にも、ラッピングとしてブーツを使うのも良いかもしれません。

クリスマスブーツ商品は誰が買っている？

クリスマスブーツ商品には様々な種類があります。大きさも小さめのものから、びっくりするほど大きなものまであります。クリスマスブーツはスーパーマーケットでお子さん向けに売られることもありますが、最近はカーディーラーやイベントの景品としての需要が多いようです。そのため、ネットショップなどでも10個や100個と言った単位での販売をよく見かけます。

日本だけでどうして流行る？

日本で生まれたクリスマスブーツ、実は海外にも売りに出したことがあったそうです。しかしその結果は惨敗。ほとんど売れなかったそうです。何故日本だけでクリスマスブーツが売れているのか。それは日本人が「包装にこだわる」という文化があることに関係しているようです。贈り物などにつける「熨斗(のし)」など、贈答品には非常に気を配る日本では、クリスマスはクリスマスらしいラッピングを、という考え方が自然と受け入れられたのかもしれませんね。

クリスマスブーツは日本らしい文化から

いかがでしたでしょうか。クリスマスブーツが日本独自の文化だということは知らなかった方も多いと思います。アイディア商品ですが、贈り物を大切にする日本の心が感じられる素敵なグッズだと感じました。今年はブーツ、おひとついかがでしょうか！