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ソフトボールは元々は野球から派生した競技ですが、塁と塁の距離「塁間」が短いことは野球と違う点のひとつです。塁間が短いことでソフトボールの試合ではどのようなことが起こるのでしょうか。

ソフトボールの特徴である塁間の短さは何を生みだすのだろう

塁間が短いのはなぜ?

塁球(るいきゅう)と訳されるソフトボールですが、その発祥は野球を元にしています。1887年の感謝祭の日、アメリカでジョージ・ハンコックが冬期に野球を練習するために考え出されたスポーツです。当時の呼び方はインドア・ベースボール、プレイグラウンドベースボールなどでした。室内や広場などで気軽にできる野球的なゲームだったのでしょう。塁間を短くして、あえて球場でなくてもどこでもできるように考案したのではないか、と推測されますね。

塁間の距離はどのくらい?

ソフトボールは男子18.29m、女子18.29m、小学生16.76mです。野球と比べると大まかに三分の二程度に短くなります。ボールも野球より大きく安全性を考えて作られているようですが、実は塁間が短いことで危険性の高まる場面も多々あるのです。

危険性を減らすオレンジベース

塁間が短いため、走者と守備が衝突するケースが多く発生します。特に一塁はクロスプレーと呼ばれる選手同士の接近した危険性のあるプレーになりがちです。一塁には白ベースとオレンジベースのダブルベースが置かれています。走打者は外側にあるオレンジベースを踏むことが許されています。

求められるスピーディな守備

塁間が短いことで、自然と守備は正確さとスピードが求められます。守備の一瞬の迷いで点を奪われてしまうからです。また、ピッチャーはウィンドミルという投球法で速い球、変化する球を投げます。コンパクトな中で大きいスピードある球が飛んでくる、のですから瞬時の判断力が問われるスポーツと言えます。

ソフトボールの魅力とは

さて、ソフトボールの塁間の短さは危険性を生み出すというややネガティブな話になってしまいましたが、観るひとにとっての魅力とは何でしょう。魅力も塁間の短さからくるスピードやダイナミックさにあります。下から投げる球の体感速度は実際の速度よりも高まるといわれています。投手から捕手までの投球距離の短さとあいまって、緊迫感のあるゲームを楽しめます。

東京五輪のソフトボールに期待

2020年の東京五輪では開催国としてソフトボールの参加提案をしたことで話題になりました。これまで日本はオリンピックでソフトボールの強豪国と言える素晴らしい成績を残してきました。2000年シドニー五輪の銀、2004年アテネの銅、2008年の北京では金メダルに輝き日本中を沸かせてくれました。ソフトボールの復活が決定すれば3大会ぶりになります。塁間が作り出す緊張感ある試合をぜひともオリンピックで再び観たいものですね。

ソフトボールを盛り上げよう

ソフトボールは塁間、投球間によって独自の面白さが生まれることがわかりました。性別や年齢を越えて多くの人が楽しめる、親しみのあるスポーツという面と、五輪競技というハイレベルなスポーツにまで発展したソフトボールをもっと盛り上げていきましょう。

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