マラソンにおけるペースメーカーとは、「ペースを作るランナー」を指します。目的はマラソン大会で他のランナーを先導することによって記録を出しやすくする為です。このペースメーカーを担う人には様々なことが要求されます。
マラソンペースメーカーの役割1
マラソンのペースメーカーの役割のひとつに「レースを先導する」という役割があります。一定区間を決められたペースで走ることで、出場選手はこのペースメーカーに合わせて走るだけで大会記録の目安を得ることが出来ます。高水準で均等なペースで走ることが要求されるので、世界の有力選手と均等かそれ以上の実力が必要となります。
マラソンペースメーカーの役割2
選手の風よけになるという役割もペースメーカーは担います。レースで先頭を走ると、空気の抵抗を受けてしまいます。また、向かい風のような強い風は、走ってる選手にとってはかなりのスタミナ消費に繋がってしまいます。このような風の対策にもペースメーカーは利用されます。
ペースメーカーは完走できるのか?
マラソンのペースメーカーがそのレースで完走して良いかは、レース主催者の意向によることが殆どです。大会主催者側が「完走して良い」と決めればゴールをしても良いのですが、殆どのレースにおいて「30kmまで」、「20kmまで」と決められていたりします。ペースメーカーが完走を許されるかどうかは大会次第だということを覚えておきましょう。
ペースメーカーはビジネス
大きな大会になればなるほど、ペースメーカーに求められる役割は大きくなります。日本ではまだまだペースメーカーの認知されてなかったりしますが、海外ではかなり有名です。ペースメーカーとして実績を積んだ人を雇う際、かなりの報酬が支払われるケースも沢山あります。100万円、200万と聞いたこともあります。
ボランティアのペースメーカー
高額でペースメーカーを務める人もいれば、ボランティアに近い感覚でペースメーカーを務めるケースも存在します。これは、日本国内のレースで多く見かけます。報酬は少ないけど、レースの参加資格が貰えるうえに、出場料金や宿泊代を負担して貰えるケースもあるので、マラソン好きな方には嬉しい特典でしょう。
マラソンのラビットがペースメーカー
マラソンのペースメーカーを海外では別名で“ラビット”なんて呼ぶこともあります。ラビットの存在を知っていて、ペースメーカーの名前を知らなかった方は、同一だということを覚えておいてください。また、東京マラソン2014では、ペースメーカーは、「PACE」というゼッケンをつけて走っていました。
ガードランナーとペースメーカーの違い
ペースメーカーに近い位置に存在する“ガードランナー”というものも存在します。ガードランナーの役割は、有力選手をスタート時の混雑から守る役割を担います。また、女性ランナーに必要以上に男性ランナーが近づかないようにガードするランナーもガードランナーと言われることがあります。
マラソンのペースメーカーのまとめ
古くから一般的だったペースメーカーの存在ですが、国内でペースメーカーの存在が認められたのは最近の話です。大会記録の裏側にペースメーカーの存在があることを知っておきましょう。