ビリヤードって、かっこいいですよね!
白球をキューと呼ばれる長い棒で突いて得点を競う・・・。
ルールはよくわからないけれど、ゲームセンターなどでやったことがある方も多いと思います。
そんな時、ビリヤードがとても上手な人を見かけますよね。
そして、なぜか『ハスラー』と呼ばれているのです。
ビリヤードプレイヤーやビリヤードが上手な人のことをなぜ『ハスラー』と言うのか?
今回は『ハスラー』について調べていきましょう。
『ハスラー』の本当の意味
ビリヤードが上手な人=『ハスラー』というのはちょっと違うようです。
『ハスラー』は英語で『hustler』で、本来の意味はいくつかあります。
①やり手、実業家、切れ者
②詐欺師、ペテン師
③勝負師、賭博師
④売春婦、街娼
うーん・・・。
どの意味からビリヤードが上手な人=『ハスラー』になったのか?
もう少し掘り下げて調べてみましょう。
映画『ハスラー』の影響
1961年制作のアメリカ映画でロバート・ロッセン監督の『ハスラー』という映画があります。
ポール・ニューマン演じる若き勝負師エディが、15年間不敗という伝説を持つファッツと対決するお話です。
あらすじ
一時は伝説的ビリヤードプレイヤーのファッツに大きく勝ち越すエディ。
しかし、一昼夜を超える死闘で憔悴し、ファッツの強い精神力の前に完敗します。
一文無しになったエディは、プロ賭博師のバートの提案で地方の有力者とビリヤード対決をします。
最初は慣れないルールでの勝負に苦戦し、恋人にもつらく当たってしまいますが、何とか勝利を収めました。
ところが、恋人はバートに弄ばれて自殺してしまいます。
バートと縁を切り、エディは再びファッツに勝負を挑みます。
ファッツに大勝したエディにバートはマネージャーとしての分け前を要求しますが、エディは跳ね除けます。
ビリヤード場を立ち去る時、エディとファッツはお互いのビリヤードの腕前を称え合うのでした。
この映画の影響で、ビリヤードプレイヤーと『ハスラー』が繋がっていったようです。
また、1986年にマーティン・スコセッシ監督による続編、『ハスラー2』が製作されました。
主演はポール・ニューマン、相方にトム・クルーズ。
『ハスラー2』は大ヒットし、日本中にビリヤードブームを巻き起こしました。
ポケットのないキャロム・ビリヤードからポケットのあるポケット・ビリヤードに主流が変わっていく契機となりました。
ポケット・ビリヤードは今ではよく見るビリヤード台で、ポケットに的球であるカラーボールを落としていきます。
まとめ
ビリヤードプレイヤーやビリヤードの上手な人のことを『ハスラー』というのは、映画の影響が大きいようです。
称賛の意味を含んでそう呼ぶのですが、本来の意味は全く違いました。
そのため、『ハスラー』と言われることが好きではないプレイヤーもいます。
『ハスラー』と声をかける場合は、相手が嫌な思いをしないよう、相手の反応にも気を配って下さいね。