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ビリヤードプレイヤーがハスラーと呼ばれる理由

ハスラーというと、日本ではビリヤードの上手い人というイメージがあります。新聞や雑誌でもしばしばこの意味で使われていますが、英語のhustler(ハスラー)には、賭博師や詐欺師、ペテン師、または売春婦という意味があります。英語の意味だけを見ると、まったくビリヤードに関係が無いように思えるのに、なぜこんなイメージが付いてしまったのでしょう?

映画「ハスラー」

映画「ハスラー」は、1961年にロバート・ロッセン監督が制作した作品です。1986年には続編である「ハスラー2」が発表されたのですが、どちらの作品も、ハスラーと呼ばれる賭けビリヤードでお金を稼ぐ若者を題材にしたものでした。そして、俳優トム・クルーズが主人公を演じるハスラー2は、日本で大ヒットとなり、都市部でのビリヤードブームも巻き起こしました。映画とビリヤードがブームとなり、本来は賭けビリヤードプレイヤーを指す名称であった「ハスラー」も、いつしかビリヤードプレイヤー=ハスラーと成っていきました。

ビリヤードプレイヤー

現在でも、ハスラーといえばビリヤードプレイヤーと認識している人が多いことでしょう。けれど実際は、プレイヤーの多くはビリヤードで賭け事はしませんので、ハスラーという名称は間違った意味に捉えられかねません。人によっては分かりやすく、プレイヤーだという意味でハスラーを名乗る人もいますが、逆にハスラーの名称に憤慨(ふんがい)する人もいるので、気をつけなければいけません。
ハスラー以外でもプレイヤーのことは色々な呼び方があります。普通にビリヤードプレイヤーもそうですし、ポケットビリヤードの別名はプールビリヤードなので、そこからプールプレイヤーとも呼ばれます。プロの方相手ならば、普通にプロ選手と呼ぶこともできるでしょう。
マイナスイメージになって仕舞いがちの「ハスラー」ではありますが、活動家や敏腕家、やり手といった意味もありますので、良いイメージで受け止めることもできるでしょう。

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