「ツーリング」と聞くと、バイクや自転車で連なってどこか遠くへ出かけるというイメージが強いですが、そもそもツーリングとはどういった意味があるのでしょうか?今回はツーリングの語源や意味について調べてみました。
touring
「touring」は、旅行や観光を意味する「tour」に接尾語の「ing」をつけた、現在分詞です。「旅をすること」が本来の意味で、ツーリングは、バイクだけに関わらず、車、電車、船、飛行機、自転車、徒歩であってもツーリングと呼べます。
実際に、旅行会社の名前やプランにおいて、「○○ツアー」をはじめ、「○○ツーリング」や「○○グループツーリング」という名称がつけられていることも珍しくありません。tourという単語は、もともとはラテン語で、旋盤や回るという意味があり、円を描くための道具から発生した言葉です。そして、この意味が発展して、出かけて戻るという意味合いになり、17世紀ごろには、「旅をする」という意味になったと言われています。
tooling
ツーリングには、「tooling」という言葉もあります。これは「tool」で道具や工具のという意味になり、これを口語にすると、乗り物で行く「ドライブする」という意味になります。今ではtouringという単語になっていますが、toolingも1800年代までは使われていました。
ツーリングといっても種類は多い
ツーリングと一言でいっても、その種類は以外に多くあります。人数、宿泊の有無、距離や時間、場所によっても呼び方は変わり、「○○ツーリング」のように言い表す事が一般的です。
人数によるツーリングの呼び方
人数によっても呼び方は変わります。一人でバイクに乗って出かけること→ソロツーリング、複数のライダーでツーリングを行うこと→グループツーリング、またはマスツーリング(「mass」には集団や大量という意味があるため)、2人乗りによるツーリング→タンデムツーリングなどといった呼び方があります。
走行する距離や時間によって変わるツーリングの呼び方
走行距離や時間によっても呼び方が変わります。2~4時間や数十㎞のごく短い時間や距離のツーリングのこと→プチツーリング、日帰り、100㎞程度の時間や距離のツーリングのこと→ショートツーリング、長距離や長時間のツーリングのこと→ロングツーリングなどと呼びます。
宿泊の有無でも呼び方が変わる
宿泊の有無によってもツーリングの呼び方を区別することがあります。宿泊せずにツーリング先で温泉やお買い物を楽しんで、その日に戻ってくるツーリングのこと→日帰りツーリング、宿泊を伴うツーリングのこと→宿泊ツーリングまたはお泊りツーリング、キャンプ場などで、キャンプを張って寝るツーリングのこと→キャンプツーリングなどと呼びます。
そのほかにも、林道を走ることを目的とした林道ツーリング(オフロードツーリング)や、主に舗装路を入る、林道ツーリングと対比して使われるオンロードツーリング、高速道を利用した高速ツーリング、海外でバイクに乗って走行する海外ツーリングなど、ツーリングする場所や目的によって、名称がたくさんあります。
まとめ
今回は「ツーリング」についてご紹介しました。一言でツーリングと言っても奥が深く、種類も楽しみ方もさまざまです。人数、距離、装備、目的地など、自分に合ったツーリングを計画しましょう。